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2024.03.25
和装について

婚礼衣装の色打掛とは?人気の色やや選び方をくわしく解説

和婚のお色直しといえば、カラフルで豪華な色打掛を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
結婚式でのお色直しだけではなく、写真撮影の際に色打掛を着用する人も多いようです。
ただ、色打掛には白無垢にはないルールがあったり、使用される色によって意味が異なったりします。
この記事では、色打掛の歴史やルール、込められた意味、選び方について紹介します。
結婚式で色打掛の着用を検討している人、色打掛についてくわしく知りたい人はぜひ最後までご覧ください。

色打掛とは?

色打掛とは、新婦が着用する婚礼衣装の一つで白無垢と同様に最も格式が高い着物です。
白無垢は白一色ですが、色打掛は赤などさまざまな色が使用され、華やかさがあります。
現在はお色直しや写真撮影の衣装として人気が高くなっています。

色打掛の歴史

色打掛の歴史は白無垢よりも新しく、室町時代中期から始まったとされています。
もともとは、婚礼衣装ではなく武家の女性が着用していた着物とされていたため、白無垢よりも格式は下の着物として扱われていました。
ただ、江戸時代には商人などの裕福な町娘のなかで主流となり、礼服として認識され始めました。
そして、現代では白無垢と同様に新婦が着用する正礼装の一つとなっています。

込められた意味

白無垢には「嫁ぎ先の色に染まる」といった意味がありますが、色打掛は「嫁ぎ先で生まれ変わった」「婚家の人になった」といった意味が込められています。
色打掛自体に込められた意味のほかにも、選ぶ色によって、込められる意味が異なります。
色別の意味については後ほどくわしく紹介するので、ぜひ色打掛選びの参考にしてください。

色打掛にしかないルール

色打掛を着用する際には、必ず知っておくべき、白無垢にはないルールが存在します。
それは、「色打掛を着用してから白無垢は着用できない」ことです。
これは、先ほど紹介した白無垢と色打掛に込められた意味が関係しています。
白無垢は婚家に染まるといった意味で、色打掛は婚家の人になったといった意味があります。
白無垢と色打掛のどちらも着用したい場合は、必ず先に白無垢を着用し、次に色打掛を着用するようにしてください。

色打掛で人気の色と意味

色打掛には、さまざまな色が用意されていますが、特に人気の色は以下の8つです。

  • 人気で王道の赤色
  • 高貴で豪華な金色
  • 鮮やかな柄が映える白色
  • 愛情を象徴し可愛らしい桃色
  • 清らかな印象がある青色
  • 強い意志と格式がある黒色
  • 神秘的な印象がある紫色
  • 若々しさや生命力を感じる緑色

それぞれの色に込められた意味も併せて紹介します。
色打掛を選ぶ際の参考にもなるので、ぜひどんな意味が込められているのか知っておきましょう。

人気で王道の赤色

色打掛といえば思い浮かべる人も多いのが最も人気な色である赤色ではないでしょうか。
赤は、生命や太陽を象徴しており、魔よけの力がある色とされているため、おめでたい結婚式にぴったりの意味合いを持つ色といえるでしょう。

また、赤色は血液を表す色とされています。
色打掛には嫁ぎ先の家に染まる意味があるため家系(血筋)をつなげるための結婚式にぴったりです。

赤色と一言でいっても、明るく華やかな朱赤色から少し落ち着きのある茜色までバリエーション豊かです。
派手で豪華絢爛な印象にしたい人は朱赤色、大人っぽい落ち着いた印象にしたい人は茜色が合うでしょう。

多くの人に合う万能な色でもあるため、試着の際には一度併せてみてもよいでしょう。

高貴で豪華な金色

金には高貴・豊穣・神聖などの意味が込められており、昔からとても貴重な存在だったからこそ縁起が良いとされています。
赤色と並ぶ人気の色で見た目に高級感があり、華やかさもあるため、結婚式の主役である新婦にぴったりです。

またメインが金色でも、サブで使われている色によって印象が大きく変わります。

鮮やかな柄が映える白色

白色といっても、布地も柄も白で統一される白無垢とは違い、白地に華やかな糸を使用して柄が施されている色打掛です。
白地に柄が描かれているため、ほかの色よりも柄が目立ちやすいです。
お気に入りの柄がある、柄を目立たせたい人はぜひチェックしてみましょう。

愛情を象徴し可愛らしい桃色

桃色は愛情を象徴する色であり、顔色を明るく見せてくれるので、最近人気になっている色打掛です。
春を連想する色でもあり、新しい門出も意味する点からも結婚式にふさわしい色といえるでしょう。

赤色は少し派手過ぎると感じる人にもおすすめの色です。
桃色も色合いにバリエーションがあり、淡い桃色は可憐で女の子らしく、乾鮭色(サーモンピンク)は優しさや穏やかな印象です。

清らかな印象がある青色

空と海の色でもある青色は高潔・純粋などの清らかな印象があります。
また、結婚式に青いものを身に付けると幸せになれる「サムシングブルー」といった言葉もあるため、縁起がよいとされています。

明るく淡い青色は優しい印象に、濃く深い青色は大人っぽく鈴とした印象になれるでしょう。

強い意志と格式がある黒色

黒は縁起が悪いのでは?と思うかもしれませんが、実際は逆で武家の娘の正装として黒い着物が選ばれていた歴史があり、格式の高い色とされてきました。
また、嫁ぎ先には染まらないといった強い意志を表す色であり、赤色と並んで結婚式には欠かせない色です。

黒という落ち着いた色であれば、金や銀の糸で刺繡された柄が良く映えるでしょう。
洗練された印象がある点からも、最近より一層人気が高まっています。

神秘的な印象がある紫色

紫色は昔から黒色と同様に昔から格式が高い色とされており、神秘的で品のある色味のため、色打掛でもよく使用される色です。
淡い藤色は上品さがより際立ち柔らかい印象に、濃い紫色は高貴な印象に仕上がるでしょう。

若々しさや生命力を感じる緑色

緑は、若々しさや力強い生命力を感じさせ、癒しの色でもあり大人っぽさを感じさせる色です。
明るく新緑を連想させる黄緑色は若々しい印象に、深い緑色は大人っぽさや落ち着きのある印象です。

緑色は派手になり過ぎず甘過ぎないため、上品で美しい色打掛を選びたい人におすすめです。

色打掛の選び方

さまざまな色合いがある色打掛だからこそ、どのように選べば良いのか分からないかもしれません。
色打掛を選ぶ際のポイントは、4つあります。

  • 好みや季節に合わせた色
  • 肌や顔の雰囲気に合わせた色
  • 後姿の印象
  • 何度も実際に試着する

それでは、それぞれくわしく紹介します。

好みや季節に合わせた色

色打掛を選ぶ際には、まずはメインとなる色を決めておきましょう。
色打掛の色は多くあり、一つずつじっくり吟味をしている時間はありません。
メインとなる色は自分の好きな色や、結婚式を挙げる季節などに合わせた色など自由に選んでください。
メインとなる色を決めると、色打掛の選択肢はだいぶ絞られます。

メインとなる色は必ず1色に絞る必要はなく、どうしても迷うのであれば2色程度選んでも良いでしょう。

肌や顔の雰囲気に合わせた色

メインカラーが決まれば、自分の肌色や顔の雰囲気にあった柄に使われる色を絞ってきましょう。
好きな色が必ずしも、肌や顔の雰囲気に合うとは限りません。
もしかしたら、なんとなく合わないと感じる場合もあるでしょう。
そういったことを避けるため、メインカラーは好みや季節に合わせて選び、柄でよく使われている色を肌や顔の雰囲気にあったものを選ぶのがおすすめです。

肌色別に合う色の目安は以下の通りです。

  • 色白系の肌色:紫色・青色・水色・銀色など
  • 黄色系の肌色:・赤色・橙色・茶色・緑色・金色など
  • 黄土色系の肌色:原色(青色・緑色・赤色)・薄桃色・藤色など

日本人の肌色は黄色系や黄土色系に分類されることが多く、赤色が似合う傾向にあります。
赤色の色打掛が良く選ばれる理由には、日本人の肌に合いやすいといった点も理由の一つです。
金色や銀色は、華やかで豪華になるためぜひ取り入れておきたい色です。

後姿の印象

色打掛は帯をしません。
そのため、背中に華やかな柄が配置されている場合が多く、最も柄が見える場所でもあります。
また、結婚式において、参列者によく見られるのが後姿です。

試着の際には、ついつい正面ばかり気にしてしまうかもしれませんが、必ず後姿もチェックしておきましょう。
鏡では後姿をしっかり確認できないかもしれないので、スマホなどで写真をとってもらい確認するのがおすすめです。

何度も実際に試着する

自分の肌色や顔には何色が合うのか、実際に着用してみないと、本当に似合うかどうかは分かりません。
情報としては、自分に似合うはずの色でも、試着するとなんとなく合わない気がする、自分には合わないと思っていても、試着すると意外と合うことも多いです。
また、洋服で合う・合わない色と和装で合う・合わない色は異なる場合があります。

気になる色打掛は「まず試着!」これがおすすめです。
自分には合わないかもと思う色でも、試着は無料なので一度挑戦してみましょう。
もしかしたら、意外な一枚に出会えるかもしれません。

色打掛に合わせる身だしなみ

色打掛は、白無垢と同様に最も格式が高い着物ですが以下のように色打掛に合わせる身だしなみは白無垢よりも自由である場合が多いです。

  • 最近のトレンドは色打掛×洋髪
  • 末広だけでは無く和風ブーケも人気

それでは色打掛に合わせる身だしなみについて紹介します。

最近のトレンドは色打掛×洋髪

最近のトレンドは、色打掛×洋髪の和洋スタイルです。
白無垢は挙式で着用される場合が多く、文金高島田などの昔ながらの和髪が選ばれる場合が多いです。
一方で披露宴などのお色直しに着用する場合が多い色打掛は、白無垢よりもカジュアルな身だしなみに合います。

色打掛に洋髪を合わせると和モダンな雰囲気になり、より自分らしさを演出できるでしょう。
色打掛に合わせる洋髪としては髪をアップスタイルで、花や簪などの飾りを合わせるのが王道です。
ただ、ハーフアップで毛先を緩く巻いたスタイルや編み込みヘアなども合うでしょう。

髪飾りは、つまみ細工や簪が王道ではありますが、花のヘッドドレス、バードゲージベール、水引などもおすすめです。
ぜひ、選んだ色打掛や髪形、結婚式の雰囲気に合うものを自由に取り入れてみましょう。

末広だけでは無く和風ブーケも人気

手に持つアイテムで最近人気なのが和風ブーケです。
色打掛や白無垢、留袖などの着物を着用する際には末広がりに幸せになれるようにといった意味が込められた末広と呼ばれる扇子を持つのが一般的です。
しかし、最近は末広だけではなく、手に持つアイテムの種類が増えています。

花が丸く束ねられているボールブーケや長い茎でスタイリッシュなアームブーケ、花束に扇子や水引を合わせた扇子ブーケなどがおすすめです。
使われる花は、胡蝶蘭やピンポンマム、かすみ草などのドレスに合わせる華やかで派手な花よりも、素朴な花がよく使用されます。

ブーケは、好きな色や花を取り入れながら色打掛に合った色を選びましょう。
赤いブーケは和装に合いやすく、色打掛と同系色のブーケや真っ白のブーケもおすすめです。

まとめ

この記事では、色打掛の歴史やルール、込められた意味、選び方について紹介しました。
色打掛は、新婦が着用する婚礼衣装の一つで白無垢と同様に最も格式が高い着物であり、赤などさまざまな色が使用され、華やかさがあります。
色打掛を着用する際には必ず知っておくべきルールがあり、それは「色打掛を着用してから白無垢は着用できない」ことです。
色打掛には、赤色や黒色などさまざまな色があり、それぞれに意味が込められています。
色打掛を選ぶ際には、好きな色かどうか、自分の肌色や顔の雰囲気に合うかどうかなどを試着しながら吟味しましょう。

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