• TOP
  • コラム一覧
  • 留袖に合わせる帯の種類や選び方とは?合わせる小物類についても解説
2024.02.26
和装について

留袖に合わせる帯の種類や選び方とは?合わせる小物類についても解説

結婚式などで着用する留袖は女性の正礼装です。正礼装だからこそ、留袖に合わせる帯の種類や選び方にはいくつか知っておくべき点があります。
帯の選び方を間違えると自分や新郎新婦が恥ずかしい思いをするかもしれません。
この記事では、留袖に合わせる帯の種類や選び方、合わせる小物類についても解説します。
留袖を着用する予定のある方、帯の種類や選び方について知っておきたい方はぜひ最後までご覧ください。

留袖に合わせる帯の種類

留袖などの着物に合わせる帯の種類は大きく以下の3種類があります。

  • 最も格式が高いとされてきた「丸帯」
  • 最近正礼装の留袖に合わせることが多い「袋帯」
  • お呼ばれの着物に合わせることが多い「名古屋帯」

それではそれぞれ、詳しく見ていきましょう。

最も格式が高いとされてきた「丸帯」

複数ある帯のなかでも、最も格式が高いとされていたのがこの「丸帯」です。
丸帯は幅約70㎝の布を半分に折り、端を縫っているため、裏表両方に豪華な柄が出るのが特徴です。
布が二重になっているため、重量や厚みがあり使用しにくいといったデメリットがあります。

以前は、正礼装の留袖や振袖を着用する際には、この丸帯が選ばれていました。
しかし、現在において丸帯は留袖や振袖ではなく、花嫁衣装の大振袖に使用されることが多いため、結婚式の場で留袖に合わせることはほとんどありません。

最近正礼装の留袖に合わせることが多い「袋帯」

明治以降に登場し、着物の歴史としては新しい部類に入るのが「袋帯」です。
袋帯が登場した当時は、布を袋状に折って作っていたため、袋帯と呼ばれています。
袋帯には裏表があり、表には豪華な柄が、裏は無地が地紋となっています。
丸帯よりも薄く他の帯よりも長いため、結婚式の場で留袖に合わせる二重太鼓結びがしやすいです。
そのため、現在の結婚式などで留袖を着用する場合はこの袋帯を合わせる場合が多いです。

結婚式の留袖に合わせる場合は、袋帯のなかでも金糸や銀糸を使用し豪華で格式の高い柄が入っている帯を選ぶと良いでしょう。

お呼ばれの着物に合わせることが多い「名古屋帯」

大正時代に「袋帯で二重太鼓結びをするよりも簡単に一重太鼓結びができる帯を」と名古屋で考案されたのが名古屋帯です。
帯の形に特徴があり、背中に太鼓結びをする部分だけを残して、折り帯芯を半分入れて仕立てています。
折り帯芯の長さは、仕立て方によって異なります。
また、帯を結ぶ際に二重太鼓結びではなく一重太鼓結びを想定しているため、袋帯よりも短く軽い付け心地です。

名古屋帯と一言で言っても種類や柄は豊富で、基本的に同窓会やお茶会などのお呼ばれ用の訪問着などの着物に合わせることが多いです。
そのため、留袖などの正礼装に合わせることはほとんどありません。
金糸や銀糸などを使用した豪華な絵柄の帯だったとしても、結婚式で着用する留袖に合わせるのは避けた方が良いでしょう。

帯の柄の入れ方「織り」と「染め」

着物も柄の入れ方に織りと染めがあるように、3種類の帯も柄の入れ方によって織りと染めの2つに分かれています。
着物であれば、織りよりも染めの方が格式が高いとされています。
ただ、織りでも染めでも着物の格式に大きな差はありません。
しかし、帯の場合は着物とは逆で染めよりも織りの方が格式が高いとされており、格式の差があるため、選ぶ際には注意が必要です。

染めた糸を使う「織り」

糸を染めてから、柄を織り上げるのが「織り」で、結婚式で留袖を着用する際には格式の高い「織り」の帯を選びましょう。
織りで作られた帯のなかでも、金糸や銀糸を使用し豪華な絵柄が織りあげられた帯がおすすめです。

色糸で織り上げた帯に柄を染める「染め」

名古屋帯などに使われているのが、初めに白い糸で帯を織り上げてから柄を入れる「染め」です。
織りで作られた帯よりも肌ざわりは柔らかくなります。
しかし、ボリュームが出にくかったり質素に見えてしまったりする場合もあるため、訪問着やおしゃれ着などに合わせる場合が多いです。
織りの帯よりも格式が低いため、正礼装にあたる留袖に合わせることはほとんどありません。

帯の結び方

留袖で帯は、帯の種類だけではなく結び方も重要です。
特に着物の場合、全体の雰囲気や前からの印象以上に後姿の綺麗さが重視される衣装です。
そして、着物の後姿を決めるのが帯の結び方なので、着物や帯の格式を下げないためにもどのような結び方が良いのか知っておきましょう。

基本は「二重太鼓結び」

正礼装である留袖や帯の格式を下げないために、結婚式の際に行う帯の結び方は「二重太鼓結び」が基本です。
特に、新郎新婦の母親は招待客をもてなす立場になるため、二重太鼓結びにしておくのが無難です。

若い既婚者の場合は「変わり結び」

若い既婚者であれば、二重太鼓結びではなく「変わり結び」でも良い場合があります。
先程、正礼装の留袖や帯の格式を下げないために「二重太鼓結び」が基本と紹介しました。
しかし、以下に当てはまる方であれば変わり結びでもかまいません。

  • 新郎新婦の母親ではない
  • 若い既婚者

最近増えているカジュアルな結婚式では、変わり結びがおすすめです。
ただ、あくまでも正礼装の留袖に合わせる帯の基本は二重太鼓結びです。
厳格な結婚式の場合は新郎新婦の母親ではない若い既婚者であっても変わり結びは避けた方が良いでしょう。

留袖に合わせる帯の選び方

正礼装の留袖を着る際には、独特の決まりがありますが、それは合わせる帯も同様です。
ここでは、留袖に合わせる帯の選び方を2つ紹介します。
ぜひ帯選びの参考にしてください。

留袖同様に格式の高い帯

結婚式での留袖、特に正礼装にあたる五つ紋の黒留袖や色留袖を着用する場合は、合わせる帯も格式の高い帯を選ぶのが基本です。
名古屋帯ではなく「織りの袋帯」を選ぶようにしましょう。
帯の中で最も格式が高いものは丸帯ですが、丸帯を選ぶ必要はありません。
結婚式において、丸帯は新婦が使用する場合が多いため、新郎新婦の母親であっても丸帯は避けるのが一般的です。
帯の色は白・銀・金などの華やかで品格があり豪華で、縁起の良い柄を選びましょう。

祖母や叔母などが留袖を着用する場合、留袖同様に新郎新婦の母親よりも格式の低い帯であったり、絵柄が落ち着いた帯を選んでください。

帯の柄

結婚式などのお祝いの場で留袖に合わせる帯の地色は白・銀・金が一般的で濃い色はNGです。
帯の模様は豪華で品格の感じられる吉祥文様や有職文様などがおすすめです。
結婚式でよく選ばれる帯の絵柄について、意味なども合わせて紹介します。

吉祥文様
(きっしょうもんよう)
・繁栄や長寿などめでたいしるしを表現し、縁起が良いとされる文様の総称
・元は中国でお守りや魔よけなどの意味もある
・模様の種類は橘や扇に熨斗など数十種類もある
・着物や帯だけではなくお祝いの席にあわせる物として古くから親しまれている
有職文様
(ゆうそくもんよう)
・平安時代(8世紀後半~12世紀末)以降貴族階級の中で用いられた伝統的な文様
・公家の装束や調度品などに用いられ、優美で格式が高く日本で発展したさまざまな文様の源流
・用いられる絵柄としては自然や動植物が多い
正倉院文様
(しょうそういんもんよう)
・正倉院に保管されている奈良時代を代表とする染織品などに施された文様
・天平時代に生まれたことから天平文様とよばれる場合も
・日本古典文様のなかでは最古の物にあたり、格調高い文様である
・正倉院はシルクロードの終着駅とも呼ばれていたことから、国際色豊かで異国情緒も感じられる

留袖の帯と合わせる小物類

帯と合わせる小物には、帯をより華やかに見せる物から、帯の形を綺麗に整えるものまであります。

  • 帯を綺麗に維持する帯板
  • 太鼓結びで欠かせない帯枕
  • 帯上部を飾る帯揚げ
  • 華やかさをプラスしてくれる帯締め
  • 帯に差し込む末広

留袖をレンタルする場合は、必要な小物類は全てセットになっている場合が多いです。
しかし、自前の留袖を着用する場合は必要なものがそろっているか、事前に確認しておきましょう。

帯を綺麗に維持する帯板

帯板は前板とも呼ばれており、帯の間に挟みこんで帯のしわを防止するための薄い板です。
帯板には主に以下のような種類があります。

前板・帯を結ぶ際に体の前側に入れて使用する
・帯をピンと張りしわを防ぐ役割がある
・フォーマルからカジュアルまでどんな着物でも使用できる
・後ろ板よりも長い
後ろ板・帯結びをする際に体の後ろ側に入れて使用する
・変わり結びをする際に綺麗に見せる役割があり
・お太鼓結びをする際には使用しない
・留袖よりも浴衣や振袖などに使用する(留袖でも変わり結びをするなら使用する)
・前板よりも短い
ベルトなし(前板)・帯の1周目と2周目の間に差し込んで使用する
・帯の表面近くに入れられるため、帯の仕上がりが綺麗になる点がメリット
・ベルトがないため前板が体にフィットし帯が巻きやすい
・帯結びに慣れていない初心者におすすめ
ベルトあり(前板)・帯結びをする前に伊達締めのの上に使用する
・ベルトがあるため帯が締めにくく、帯が緩くなってしまう場合がある
・初心者には向かない

帯板で迷った場合は、「ベルトなしの前板」を選ぶのが無難です。
また、結婚式では長時間留袖を着用するため、帯を綺麗な形で長く維持するために、硬くしっかりとした素材の帯板がおすすめです。

太鼓結びで欠かせない帯枕

留袖の場合、多くは袋帯を二重太鼓結びにします。
二重太鼓結びなどの太鼓結びの土台を補助する際に欠かせないのが帯枕です。
帯枕は、太鼓結び部分の高さやふくらみを作るために使用するものです。
帯枕の大きさによって、帯の与える印象が変わります。

大きく厚い帯枕・お太鼓結びの山が高く膨らむため、華やかに見える
・華やかさ・派手さのある帯結びができる
・留袖や訪問着などの華やかな印象の場面におすすめ
薄くて小さい帯枕・お太鼓結びの山が小さく平らになるため、落ち着いて見える
・ご年配の方やカジュアルな着物に向いている
・不祝儀の際など控えめで落ち着いた帯結びでも使われる
適度な大きさの帯枕・フォーマルからカジュアルまで幅広い場面で使用できる

結婚式の際に着用する留袖であれば、大きく厚みがある帯枕がおすすめです。

帯上部を飾る帯揚げ

帯揚げとは、帯の上から見える布で、留袖の場合は白が基本です。
白地に金や銀の縫い取りや総絞りの物を合わせても華やかに見えて良いでしょう。
帯揚げには、帯枕を包んで隠し、帯結びの形を整える役目があります。
帯揚げが少し見える事で、着物全体が華やかさや引き締まった印象になるでしょう。

華やかさをプラスしてくれる帯締め

帯締めは帯の華やかさをプラスするだけではなく、帯結びを支える役割があります。
帯締めは白が基本で、白地に金銀があしらわれているとより華やかに見えるためおすすめです。
留袖のワンポイントになるのが帯締めであり、柄や紐の組み方などのデザインも豊富なのでお好きな1本を選びましょう。

帯に差し込む末広

最後に帯に差し込む末広は、表が金・裏が銀の扇子です。
扇子は末広がりであるため、縁起が良いとされており留袖を着用する際の必需品となっています。
扇子の形をしていますが、扇子のように風を送るために扇ぐものではありません。
基本的には帯に差し込んでおいて、招待客を迎えたりや写真撮影をしたりする際には、横向きになるように右手でもって左手を添えます。

まとめ

この記事では、留袖に合わせる帯の種類や選び方、合わせる小物類についても解説しました。
帯には、丸帯・袋帯・名古屋帯・織り・染めなどの種類があり、結婚式で留袖を着用する場合は、織りの袋帯を選びましょう。
帯の絵柄については、豪華で品格の感じられる吉祥文様や有職文様などがおすすめです。
帯に合わせる小物には、帯板・帯枕・帯揚げなどがあるので、留袖を着用する前には全てがそろっているか確認しておきましょう。

Zen京都では仏前結婚式を希望する皆様に代わって手続きを代行いたします。
Zen京都の着物は正絹を使用した本格的なものばかりを取りそろえております。
また、どんな着物が良いのか分からない方でもご安心ください。
Zen京都では、着付けやヘアメイクはもちろんのこと、撮影など各専門のプロフェッショナルスタッフが対応させていただきます。
ご不安のないよう挙式撮影の際もアテンドスタッフが同行します。すべて安心してお任せください。
特別な着物を着て特別な結婚式をしませんか?

来店予約 担当直通電話