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2024.02.05
和装について

結婚式の際に着用する「留袖」とは?選び方や着用のマナーなどを解説

結婚式に参列する際に、「何を着るのか」はいつでも悩んでしまう点ではないでしょうか。
留袖は結婚式に着用するイメージがあるかもしれませんが、実際にはどんな着物か、誰が着るべき着物かくわしく知らない方も多いかもしれません。
この記事では、留袖とはどんな着物なのかや立場別の選び方、着る際のマナーなどを紹介します。
結婚式に参列する際に留袖を着ようと思っている方、留袖について知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

結婚式の際に着る留袖とは?

そもそも留袖とは、裾部分にのみに模様が入った袖の短い着物で、基本的には結婚式に参列する際に着ます。
昔は一般的に振袖の袖を短くカットしてわきの下を縫い留め、作った着物だったため「留袖」と名前がつきました。
留袖は和装婚だけではなく、チェペル式などの洋装婚であっても留袖を着て参列することに問題はありません。
留袖には大きく、黒留袖と色留袖の2つがあり、それぞれ紋の数で格式が変わります。
それでは、黒留袖と色留袖について紹介します。

既婚女性が着る格式が最も高い黒留袖

黒留袖は、既婚女性の正礼装で最も格式の高い着物になっています。
背中・両胸・両後袖の5カ所に紋が入っています。
結婚式に良く着られることから、黒留袖に描かれる柄は、縁起の良い重厚な有職文様や吉祥文様などが中心です。
黒留袖に使われる生地は、地模様のないものが用いられています。

既婚・未婚問わず着られる色留袖

色留袖は黒ではない色の留袖で既婚・未婚問わず、誰でも着られる着物です。
紋の数は五つ紋・三つ紋・一つ紋の3種類あり、紋の数が多い程格式が高くなります。
五つ紋の色留袖は、黒留袖同様に正礼装であり、結婚式では女性親族のための着物です。
三つ紋や一つ紋は準礼装となり、結婚式にゲストとして参列する方のための着物です。
色留袖は、さまざまな色合いが用意されており、訪問着と似ている点があります。
しかし、留袖は裾部分だけに模様が入っていますが、訪問着は胸や方にも模様が入っています。
訪問着も結婚式にゲストとして参列する場合に着用できる着物です。

立場別 留袖の選び方

留袖には黒留袖と色留袖、紋の数など複数の選択肢がありますが、結婚式に参列する立場によって、留袖の選び方が変わります。
ただ、こちらで紹介する留袖の選び方はあくまでも一般的なものです。
最近はカジュアルな結婚式をしたいので、黒留袖などの正礼装ではなく準礼装をお願いされる場合もあります。
結婚式の主役はあくまでも新郎新婦になるため、実際には新郎新婦の意向に沿うようにしてください。

新郎新婦の母親は五つ紋の黒留袖

五つ紋の黒留袖は、最も格式が高い正礼装の着物にあたるため、新郎新婦の母親が着るのが一般的です。
両親は結婚式に参列してくれるゲストをもてなすため、ゲストへの敬意や感謝を示すといった意味も含まれています。
ただ、新郎新婦の母親は必ず五つ紋の黒留袖と決まってるわけではありません。
最近は、カジュアルな結婚式を希望する新郎新婦も増えており黒留袖ではなく、色留袖や洋装を選ぶ場合もあります。
黒留袖の場合は五つ紋が基本です。
しかし色留袖の場合、五つ紋・三つ紋・一つ紋と紋の数で着物の格式が変わります。
新郎新婦の母親に格の差が出ないように、紋の数は合わせるようにしましょう。

新郎新婦の祖母も五つ紋の黒留袖

新郎新郎新婦の祖母も母親同様に五つ紋の黒留袖を着ます。
祖母が黒留袖を着る場合は少し控えめな柄を選び、新郎新婦の母親よりランクの低い留袖にすると良いでしょう。
また、結婚式は座り続けたり、移動などがあったりして楽な体勢を取ることが難しいです。
高齢の方や体調がすぐれない方は、黒留袖のような締め付けがある着物は長時間着れない場合もあるでしょう。
そんな場合は決して無理せず、洋装など身体や体調を一番に考えた服装を選ぶようにしてください。

叔母や姉妹は既婚と未婚で変わる

叔母の場合、既婚の方は黒留袖、未婚の方は色留袖を選ぶ場合が多いです。
未婚の方が黒留袖を選ぶことはほとんどありませんが、既婚の方が黒留袖ではなく色留袖を選ぶことはあります。
黒留袖と色留袖どちらであっても、新郎新婦の母親よりもランクが低い控えめな柄を選ぶと良いでしょう。
色留袖の場合は、淡く薄い優しい色合いのものを選ぶと品のある上品な女性に見えます。
以前は叔母や姉妹などの親族であれば五つ紋の色留袖が一般的でした。
しかし、最近は結婚式以外でも着用できるような三つ紋や一つ紋の色留袖を選ぶ方も多く、マナー違反ではありません。

仲人夫人として出席する場合は黒留袖

仲人夫人として結婚式に参列する場合は黒留袖が良いでしょう。
ただし、新郎新婦の母親が黒留袖を着ないのであれば、格が上になってしまうことを避けるために色留袖を選ぶ場合もあります。
色留袖を選ぶ場合は三つ紋や一つ紋が良いとされていますが、親族ではない仲人夫人が色留袖を着ていると親族に間違われるため、避けるべきとしている場合もあるようです。
留袖を着るべきか迷った場合は、新郎新婦に母親や親族は何を着るのかを聞くか、色留袖の次の格を持つ着物とされる訪問着を選ぶと良いでしょう。

結婚式で留袖を着る際のマナー

結婚式で留袖を着る際には、さまざまなマナーや決まりごとが存在します。
特に黒留袖は、既婚女性の正礼装で最も格式の高い着物だからこそ、きちんと着こなせるようにしておきましょう。

気品を感じさせる縁起の良い柄を選ぶ

結婚式というハレの日に着る留袖は礼装のため、気品を感じる縁起の良い柄を選ぶと良いでしょう。
最近はモダンな柄も増えていますが、新郎新婦の母親であれば品格のある古典柄がおすすめです。
留袖の柄にはさまざまな意味合いが込められているので、意味を知ったうえで柄を選んでも良いかもしれません。

意味
不老長寿鶴亀・鳳凰・松竹梅・龍・牡丹・桃・菊・熨斗など
留袖定番の柄でもある
子孫繁栄葡萄・瓜・唐子・兎など
たくさん実がなるものやたくさん子が生まれるものなどが描かれる
夫婦円満鴛鴦(オシドリのつがい)・相生の松・貝桶など
2つで1組になるようなモチーフが多い
豊作雀・雪の結晶など
栄華栄達七宝・宝船・扇など
成長祈願桐・麻・竹など
健やかな成長を願って成長が早い植物が描かれる

両家の格を合わせる

両家で留袖を着ることを統一するだけではなく、留袖の格式も必ず合わせるようにしましょう。
必ず両家で話し合い、留袖などの和装にするのか洋装にするのか、どの程度の格式の着ものなのか(五つ紋なのか、三つ紋なのか)を合わせてください。
また、最近は肩肘の張らないカジュアルな結婚式を希望する新郎新婦も増えています。
まずは結婚式の主役である新郎新婦がどの様な結婚式を望んでいるのか、どの様な服装で参列してほしいのか希望を聞くようにしましょう。

帯は格式の高い袋帯で二重太鼓で結ぶ

留袖を着用する場合は、帯袋を合わせて結び方は二重太鼓が基本です。
帯の柄は、吉洋文様や有織文様などおめでたく重厚感のある格式の高いものを選んでください。

帯揚げや帯締めは白地に金銀が入ったもの

帯の形を作り、コーディネートのアクセントとしても利用される帯揚げや帯締めなどの小物類は白を基調としたものが基本です。
また、結婚式はおめでたいハレの日であるからこそ、華やかさを装うために金銀の糸が入ったものを選ぶ場合もあります。

長襦袢・半衿・足袋は白

長襦袢・半衿・足袋は白で無地のものが基本です。
なかには、色のついたものや小さく刺繡が入っているものもありますが、結婚式では避けましょう。

バッグなどは礼装用を合わせる

留袖に合わせるバッグや草履などは、礼装用として用意されているものを選びましょう。
草履はかかとが4〜5㎝程度ある、礼装用のものを合わせてください。
バッグなどの素材は、白地や金銀などを織り込んだものやエナメル生地が一般的です。
バッグと草履はデザインや色合いが合っているトータル感のあるものを選ぶとまとまりが出るのでおすすめです。

末広を忘れないように

末広とは小ぶりの扇で、結婚式などのおめでたい場で使用されるため「祝儀扇」とも呼ばれています。
黒塗りの骨格に金や銀の地紙が貼られているものが一般的であり、自分から見て左側の帯と帯揚げの間に2〜3㎝程度見える状態で挿します。
ポイントは、金や銀の面が相手に見えるようにすることです。
ゲストの出迎えや見送り、立礼での挨拶、写真撮影などの際には手に持ってください。
末広は扇子のような形をしていますが、儀式用の小物です。
そのため、広げて扇ぐなどの使い方はしないでください。

留袖に合わせる髪型

留袖に合わせる髪型も、礼装にふさわしいものを選ぶ必要があります。
留袖に合わせる髪型について紹介します。

基本は毛先をまとめたスタイルアップ

留袖に合わせる髪型は、基本的に毛先をまとめたスタイルアップです
ハーフアップや、アップしたあとに毛先を垂らすなどのスタイルが現在流行っていますが、留袖ではマナー違反です。
スタイルアップが難しい髪の長さであれば、通常よりもふんわりとボリュームのある髪型にすると良いでしょう。

髪飾りは扇形の簪

留袖に使える髪飾りは簪(かんざし)のみです。
簪の形や素材にも決まりがあり、扇形で金・銀・べっ甲・パールなどであれば問題ありません。
留袖をレンタルする場合、合わせる簪については既にセットになっている場合が多いです。
必ずセットメニューにかんざしが含まれているかを確認しておきましょう。
留袖に合わせる髪飾りとして、振袖を着る際に合わせる事が多い飾りが揺れるタイプや、大きな花の髪飾りなどはマナー違反です。

留袖とアクセサリー

留袖を着る際に、身に付けるアクセサリーに関しても細かいマナーやルールが存在します。
アクセサリーはマナー違反になるだけではなく、留袖を傷つけたり傷めたりしてしまう可能性もあるので注意してください。

結婚指輪以外のリング系は避ける

留袖を着る際に、結婚指輪や婚約指輪は基本的につけても問題ありません。
一方で飾りの大きいファッションリングなどはNGとなっています。
ただ、結婚指輪や婚約指輪でも石が大きいものや立て爪タイプの指輪は留袖を傷つけてしまう可能性があるため、外しておいた方が良いでしょう。

基本的にアクセサリーは避ける

ピアスやイヤリング、ネックレスなどのアクセサリー系は基本的に避けてください。
ただ、ピアスやイヤリングなどはNGではありません。
アクセサリーをつける場合は、シンプルで小ぶりなものを選び、揺れるものや装飾の多いものは避けてください。
腕時計は、留袖を傷つける可能性や時間を気にしているように見えて失礼といった点から避けた方が良いでしょう。
どうしても時計を持っておきたい場合は、帯のなかなどにしまっておける懐中時計などがおすすめです。

香水なども避ける

香水などの香りものの使用もできるだけ避けてください。
留袖に香りが付着して取れなくなってしまったり、香水が多く付着した部分が変色してしまったりする可能性があるためです。
また、せっかくの料理の香りが香水に邪魔されてしまう可能性もあるため、香水をつけるとしてもほのかに香る程度に留める必要があり、基本はつけない方が良いでしょう。

まとめ

この記事では、留袖とはどんな着物なのかや立場別の選び方、着る際のマナーなどを紹介しました。
留袖とは、裾部分にのみに模様が入った袖の短い着物を指し、基本的には結婚式に参列する際に良く着られる着物です。
留袖は和装婚だけではなく、チェペル式などの洋装婚であっても留袖を着て参列する場合もあります。
留袖には大きく黒留袖と色留袖に分かれていますが、五つ紋の黒留袖と色留袖は女性が着る最も格式が高い正礼装の着物です。
正礼装の着物だからこそ、着る際に守るべきマナーが細かく決まっているため、留袖を着る場合は注意してください。

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