2023.12.25
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【下鴨神社】みたらし団子発祥の由来の地

京都で歴史のある神社として有名な「下鴨神社」は縁結びや美容のパワースポットとして有名です。

この下鴨神社は、実はみたらし団子発祥の地だということをご存知でしょうか。

この記事では、下鴨神社の基本的な情報と、みたらし団子発祥の由来や周辺のカフェ情報について、お伝えします。

下鴨神社の歴史

下鴨神社は鴨川の下流に位置することから「下鴨さん」「下鴨神社」と地域の人に呼ばれていますが、正式名称は、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)といいます。

ここでは、下鴨神社の歴史について触れてみます。

創建年は不明

下鴨神社は京都最古の神社のひとつですが、はっきりとした創建年は不明です。

紀元前90年に神社の瑞垣の修造が行われた記録があり、それ以前から信仰されていたことがわかります。

参道の糺の森周辺から縄文時代の神霊を祭った跡が発見されていることより、その頃より地域の人にとっては祈りの場所であったことがわかります。

式年遷宮

下鴨神社の式年遷宮は、平安時代中頃の1036年に第1回として制度が確立されています。

21年ごとに全ての建物を新しくしてご神体を新宮に移す祭事です。

しかし、本殿2棟は国宝、社殿53棟は重要文化財といずれも日本の宝物であるため、全てを新しくすることはできません。

本殿の屋根をふき替えたり、糺の森を整備したりして、傷んだ箇所を修復するのが基本指針です。

この式年遷宮は十数年かかる大事業となることもあります。

世界遺産に認定

下鴨神社は1994年に「古都京都の文化財」のひとつとしてユネスコの世界異文化遺産に登録されました。

この「古都京都の文化財」は京都に点在する点在する17カ所の寺や神社、城で構成されています。

京都の文化財が世界遺産に選出された理由は、当時の時代を代表する建物が残っていることや、その保存状態が非常に優れていることが評価されたためです。

境内の糺の森は史跡に指定されていて、京都市内唯一の自然の森です。

下鴨神社のおすすめスポット

下鴨神社は京都を流れる鴨川と高野川に囲まれた場所にあり、自然豊かな癒しのスポットです。

広大な境内にはさまざまな見どころがあります。

参拝する際に、注目して欲しいおすすめのスポットについて以下をご紹介します。

  • 女性が喜ぶ美容祈願
  • 縁結びのパワースポット
  • 御手洗池(みたらしいけ)の水みくじ
  • 糺の森の自然
  • ラグビーの聖地

女性が喜ぶ美容祈願

下鴨神社の摂社「河合神社」は美麗の神様として有名な「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」をまつっています。

そのことから、美容のパワースポットとして女性からの指示を集めているのです。

そして河合神社では、自分が普段使用しているメイク道具を用いて顔を完成させる「鏡絵馬」が人気です。

絵馬の表側には、自分のなりたい表情を、裏側には願いを書いて奉納することで、身も心もきれいになると言われています。

縁結びのパワースポット

下鴨神社は縁結びのパワースポットとしても有名です。

末社である「相生社(あいおいのやしろ)」の横にある「連理の賢木」のご神木は2本の木が途中から1本に結ばれています。

またご神木の根元には小さい木も1本生えており、それが子供に見えることから、安産、育児、家庭円満にご利益があるとされています。

そのため、女性やカップル、夫婦で参拝にくる人が大変多いそう。

御手洗池(みたらしいけ)の水みくじ

境内にある御手洗池の近くで、「水みくじ」を購入できます。

「水みくじ」は文字の書いていないおみくじを、水に浸すとゆっくりと文字が浮き出てきます。

この水みくじは「みたらし授与場」で300円で購入できます。

小さな子どもをから大人まで楽しめますので、参拝された際にはぜひ試してみてください。

糺の森の自然

糺の森は下鴨神社の境内に広がる、東京ドーム約3個分もの広さを有する広大な森林です。

賀茂川と高野川が合流する三角州に広がっており、ケヤキやエノキ、ムクノキなどさまざまな木々が生い茂っています。

初夏には木々が鮮やかな緑に染まり、秋にはもみじやイチョウが美しく色づき、参道を歩きながら、四季折々の美しい自然が楽しめます。

糺の森の中にはいくつか小川が流れているので、そのせせらぎにも耳を傾けてみてください。

静寂と神聖な雰囲気に包まれ、神が宿るとも言われる糺の森。

訪れる人の心を癒してくれるはずです。

ラグビーの聖地

実は、下鴨神社の境内にある「糺の森」は関西ラグビーの発祥の地として知られています。

1910年、慶応義塾(現・慶応義塾大学)の学生が、旧制第三高等学校(現・京都大学)の学生に教えたことをきっかけに、関西で初めてラグビーが行われました。

糺の森の中に雑太社(さわたしゃ)というラグビーの神様をまつっている神社もあります。

ラグビーの特別な御朱印を販売していることもありますので、競技をされている方は要チェックです。

下鴨神社の御手洗池がみたらし団子の発祥

甘辛いコクのあるタレが魅力で、子どもから大人まで人気のある「みたらし団子」。

実はこの「みたらし団子」の発祥の地が下鴨神社ということをご存知でしょうか。

池の気泡を模して作った団子

みたらし団子が誕生したきっかけは、後醍醐天皇が下鴨神社の「御手洗池」で水をすくったところ、最初に泡が1つ浮かび、続いて4つの泡が浮かび上がったものを団子に見立てたことだといわれています。

そこから、下鴨神社の葵祭りや御手洗祭の時にお供物として家庭で作られたのが始まりです。

団子が5つの理由

上述したように、後醍醐天皇が御手洗池で水をすくった際に5つの気泡が浮かんだことがいわれです。

串に刺さった5つの団子のうち、一番上の1つだけが他と離れて刺さされています。

これは人間の頭と身体を表していて、みたらし団子を神前にお供えしてお祓いをしていたそうです。

厄除けとして使われた

平安時代から続く夏祭り「御手洗祭(みたらし祭り)」で氏子が作ってお供えした団子を、祈祷の後に厄除けとして食べていたそうです。

これが、後に境内で「みたらし団子」として売られるようになりました。

近くにある「加茂みたらし茶屋」が有名

下鴨神社がみたらし団子の発祥の地であることから、神社の門前にある「加茂みたらし茶屋」は歴史好きな人やみたらし団子好きにとっては、聖地のようなお店になっています。

加茂みたらし茶屋について

加茂みたらし茶屋は大変な人気で店頭はいつも行列ができているそう。

店内ではみたらし団子だけではなく、あべかわもちやぜんざい、甘酒、抹茶なども楽しめますので、参拝の前後に休憩できるスポットにもなります。

お店の横には屋外で飲食できるスペースも設置されていますので気候が良ければ外の空気を吸いながら歴史あるみたらし団子を堪能するのもおすすめです。

所在地 京都府京都市左京区下鴨松ノ木町53

アクセス 京都市バス 下鴨神社前下車すぐ

営業時間 9:30〜18:30

定休日 水曜日(祝日の場合は営業)

加茂みたらし茶屋のみたらし団子

こちらのみたらし団子は串先に1つ、間を空けて4つの団子が刺さっている由緒ある形状をしています。

この名物のみたらし団子は持ち帰ることもできますので、休憩はしなくても良いのでみたらし団子だけを食べてみたい!という方は、食べたい数だけ購入して、食べ歩きをするのもおすすめです。

またお土産として持ち帰る用に包装もしてもらえます。

下鴨神社参拝の記念に購入するのも良いでしょう。

加茂みたらし茶屋の歴史

創業は1922年で約100年の歴史のある甘味処です。

元々は、神様に捧げられていた餅に醤油を塗って食べていたそうですが、加茂みたらし茶屋が茶店を開き、砂糖醤油のタレをかけて販売したのが、今のみたらし団子が誕生したといわれています。

下鴨神社の周辺のカフェ

上述した「加茂みたらし茶屋」はあまりにも有名で、いつの時期に訪れても行列ができています。

そこで、ここからは下鴨神社を訪問した際に立ち寄りたい周辺のカフェをご紹介します。

  • 下鴨神社 さるや(下鴨神社内)
  • ラ クラシック (La KLASSIQUE)
  • 自家焙煎珈琲 カフェ ヴェルディ 下鴨店
  • BAR Cafezinho (バール・カフェジーニョ)
  • Fruit&cafe Hosokawa (フルーツ&カフェ ホソカワ)
  • 茶寮 宝泉 

どのお店も素敵ですので、ちょっと京都観光の合間に訪ねてみてくださいね。

下鴨神社 さるや(下鴨神社内)

下鴨神社の境内に店を構えるさるやは「京下鴨・あずき処 宝泉堂」が営業しています。

参道の途中、糺の森の奥にある休憩所です。

夏の間は「鴨の氷室の氷」というかき氷が人気。

かつて境内の「大炊殿」の横には、冬に蓄えてた氷を保管する氷室があったそうで、名前に由来になっています。

仕入れた氷をさらに冷やし固い氷にしてから細かく削っているため、雪のようなふわりとした食感になるそう。

他には相生社の縁結びの鈴をモチーフにした紅白のお餅が入っている「良縁ぜんざい」をいただくこともできます。

素敵なご縁を願って食べてみてください。

所在地 京都府京都市左京区下鴨泉川町59 下鴨神社境内

アクセス 京阪電気鉄道 「出町柳駅」徒歩約10分、京都市バス「糺ノ森前」徒歩約2分

営業時間 10:00〜16:30

定休日 無休

ラ クラシック (La KLASSIQUE)

名店で修行を積んだ店主が営む人気の洋菓子店です。

外観も内観もクラシカルな雰囲気で女性は惹きつけられるはず。

イートインスペースがあるので、洗練されたこだわりのケーキを堪能してくださいね。

また店内には、さまざまな種類の焼き菓子も揃っていますので、お土産として購入するのも良いでしょう。

所在地 京都府京都市左京区下鴨森本町13-9 糺の森ビル本館1階

アクセス 京阪本線「出町柳」徒歩約11分、市バス「糺の森」徒歩約1分

営業時間 10:00〜17:30

定休日 日曜・月曜(祝日の場合は営業)

自家焙煎珈琲 カフェ ヴェルディ 下鴨店

こちらの思いせでは20種類以上の厳選したコーヒー豆を自家焙煎してコーヒーを提供しています。

温かみのある店内で楽しめるモーニングが人気。

家庭用にコーヒー豆に販売もされています。

コーヒー好きなら一度は行ってみたいお店ですね。

店舗の近くに専用駐車場もあるので、車での訪問も可能です。

所在地 京都市左京区下鴨芝本町49-25 アディー下鴨1F

アクセス 市バス「洛北高校前」徒歩1分

営業時間 8:30〜18:00(日曜祝日は8:00~18:00)

定休日 月曜日・第3火曜日(定休日が祝日の場合は翌日)

BAR Cafezinho (バール・カフェジーニョ)

リーズナブルにコーヒーを楽しめるこちらは、地元の人に愛されているお店です。

ランチメニューもありますので、お腹が空いた時にも利用できます!

お酒の提供もあるので、夜も楽しめますよ。

所在地 京都府京都市左京区下鴨西本町37 1F

アクセス 地下鉄北山駅徒歩15分

営業時間 9:00〜22:00

定休日 不定休

Fruit&cafe Hosokawa (フルーツ&カフェ ホソカワ)

旬のフルーツを使ったスイーツが自慢の「フルーツ&カフェ ホソカワ」は1948年創業の老舗です。

季節のフルーツを使ったパフェやサンドイッチが楽しめるフルーツ専門店です。

人気のフルーツパフェやフルーツサンドをはじめ、定番のショートケーキやコーヒー、紅茶にジュースもあるので優雅なカフェタイムを楽しめます。

席の予約ができないそうなので、気になる方はお店に直接行ってみてください。

所在地 京都府京都市左京区下鴨東本町8

アクセス 市バス「洛北高校前」徒歩15分

営業時間 10:00〜18:00

定休日 水曜日

茶寮 宝泉 

築100年以上の数奇屋造りの座敷で、日本庭園を眺めながら和菓子を楽しめる甘味処です。

国産のわらび粉を練り上げた名物のわらび餅は持ち帰りができない喫茶メニューなのでぜひ味わってみてください。

他にも季節ごとに変わる上生菓子は作り置きをせず、朝にその日の分を手作りしているのだそう。

四季折々で変わる庭の景色を眺めながら楽しむ和菓子は、特別な時間を演出してくれます。

所在地 京都府京都市左京区下鴨西高木町25

アクセス 市バス・京都バス「下鴨東本町」徒歩3分

営業時間 10:00〜17:00

定休日 水曜日、木曜日

歴史のある下鴨神社で

下鴨神社は日本の歴史と文化が息づく場所です。

御手洗池がみたらし団子の発祥地であるエピソードは興味深く、近くにある「加茂みたらし茶屋」が有名であることも、この地域を訪れる際の興味深いポイントと言えます。

また、下鴨神社の周辺にはさまざまなカフェが点在しており、神社参拝の合間に美味しい飲み物や軽食を楽しむことができます。

ぜひ、歴史と美食が融合するこの場所を訪れ、その魅力を存分に味わってくださいね。

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