2023.11.24
神社婚礼について

智積院の見どころを解説!結婚式も紹介

智積院は真言宗智山派の総本山で、ツツジや桔梗が綺麗に咲くお寺として有名です。

豊臣秀吉と徳川家康に縁があり、歴史好きな方にもおすすめです。

今回は、智積院の見どころだけではなく、近くの観光スポットや結婚式についても紹介しています。

智積院での結婚式を検討されている方や、京都旅行の予定がある方はぜひご参考ください。

智積院とは

智積院は、京阪七条駅から徒歩10分の場所にあります。真言宗智山派の総本山で、総門や大書院は、江戸時代のままです。堂内で法要が行われることが多く、本尊大日如来の尊像が安置されています。

庭園は「利休好みの庭園」と伝えられていて、豊臣秀吉が建てた祥雲寺時代から智積院になってからは「東山随一の庭」といわれるようになりました。

大書院から庭園が眺められ、5月下旬になるとツツジが華やかになり多くの観光客が訪れています。

営業時間9:00~16:00
所在地京都府京都市東山区東瓦町964番地
交通アクセス七条駅から徒歩約10分

智積院の歴史

智積院は、紀州にあった大伝法院と、豊臣秀吉が愛息のために建てた祥雲寺が関係しています。元々「根来山内の学問所」でしたが、近世に入り豊臣秀吉と対立し、根来が攻めてきたことにより炎上。当時の住職であった玄宥は、弟子たちとともに高野山へ逃げました。

1601年に徳川家康が、豊国神社の付属寺院の建物を玄宥に与えたことによって、智積院は復興します。

智積院の見どころ

智積院は桔梗を中心に、四季折々の花々が観賞できます。

庭園だけではなく、冠木門(かぶきもん)や、精進料理も必見です。

  • 桔梗
  • アジサイ
  • 紅葉
  • 庭園
  • 襖絵
  • 冠木門
  • 精進料理

桔梗

智積院のシンボル「桔梗」は参道脇や境内を美しく彩り、紫や白の花が1,000本以上咲いています。

桔梗は「秋の七草」として馴染み深く、秋の風物詩として親しまれています。万葉集では

「アサガオ」と呼ばれていました。また根っこには薬用成分が含まれていて、古くから漢方薬の材料として使われていたそうです。

開花時期は6〜10月、長い期間観賞できるのが魅力で、細い茎に上品な花が咲きます。

英名はBalloon flowerで紙風船のような形をしていて、紫以外に白やピンクがあります。紫桔梗の花言葉は「変わらぬ愛」や「誠実」です。

アジサイ

智積院のアジサイの見頃は6月で、金堂の裏手にアジサイ園があり、無料で散策可能です。

西洋アジサイと額アジサイが植えられていて、赤や紫色などの花を咲かせています。

拝観時間外でもアジサイは観賞でき、運がよければハート型のアジサイが見つかるかもしれません。

紅葉

智積院の紅葉の見頃は、11月中旬から12月上旬です。紅葉スポットとしては穴場なので観光客が少なく、ゆっくりと見物できます。入り口から金堂に通じる参道や講堂、大書院にはカエデやイチョウも堪能できます。また紅葉エリアは無料で観賞可能なので、穴場を狙っている方におすすめです。

利休好みの庭(智積院庭園)

江戸時代前半に作られた池泉式の名勝庭園は風情があり、人生で一度は見ておきたい庭園のひとつです。昭和20年に国の名勝に指定されていて、圧巻で見応えがあります。

築山や「三味線のばち」といわれる大刈り込みが見え、築山には紅葉やサルスベリなどが植えられています。

四季折々で華やかさが増すため、どの季節に訪れても飽きることはありません。観光客が少なめで、ゆっくりと庭園を観賞できるのも魅力的です。

襖絵

智積院の見どころのひとつとして、襖絵が挙げられます。国宝に指定された大書院障壁画」や「紙本金地著色松に草花図」や、重要文化財に指定された「曼荼羅図」は、一見の価値があるでしょう。

冠木門(かぶきもん)

冠木門は1984年3月に、智積院檀徒によって寄進されました。敷地に入ってすぐのところにあり、四季折々の草花と一体化しているように見えるため、季節ごとで雰囲気が変わります。

精進料理

智積院茶寮の「桔梗」では、根来汁や精進御膳が堪能できます。根来汁は、祖興教大師覚鑁の命日にあたる12月12日にいただけます。覚鑁(かくばん)上人がお供えしていた野菜(大根やごぼうなど)が具材になっているのに加え、あずきが入っているのも特徴的です。

また精進御膳は2,420円から味わえて、和え物からデザートまで充実しています。食べ物を口に入れたら箸を置き、音を立てないようにして食べるのが作法です。精進料理は夕食でも食べられますが、昼に比べて値段が上がるため注意しましょう。

智積院近くのおすすめ観光スポット

智積院近くのおすすめ観光スポットは、以下のとおりです。

  • 京都国立博物館
  • 蓮華王院 三十三間堂
  • 六波羅蜜寺
  • 豊国神社
  • 安井金比羅宮
  • 円山公園

京都国立博物館

京都国立博物館は、国宝や重要文化財を収蔵している博物館。敷地内にある「明治古都館・表門」はシンボルとされ、重要文化財にも指定されています。常設展示以外に、特別展が1年に2回ほど行われています。

ノスタルジックな雰囲気で、日本の美術品を堪能したい方におすすめです。

営業時間開催期間により開館時間が変化
所在地京都府京都市東山区茶屋町527
交通アクセス京都駅下車、七条通を東へ徒歩20分

蓮華王院 三十三間堂

三十三間堂は正式名称は「蓮華王院」で、国宝に指定されています。長い本堂は全長120mあり、正面の柱間が33あることから「三十三間堂」と呼ばれます。

2021年3月に「「池泉式回遊庭園」が整備され、境内の「夜泣泉」と季節の花々が楽しめる庭になりました。

観光の所要時間は50分~1時間が必要で、御朱印を頂くとなるとプラス20分かかるといってよいでしょう。

営業時間4月1日~11月15日:8:30~17:0011月16日~3月31日:9:00~16:00
所在地京都府京都市東山区三十三間堂廻り町657
交通アクセス京阪電車「七条駅」2番出口より徒歩約7分

六波羅蜜寺

清水五条駅から徒歩で7分にある六波羅蜜寺は、清盛公坐像など優れた彫刻が展示されています。

本堂の正面には牛の形をした石像が置かれている「撫で牛」は、撫でたところの病気や怪我が治ることで有名です。

境内はそれほど広くはありませんが、本堂と宝物館を合わせると10以上の重要文化財があります。歴史や彫刻好きにはたまらない展示ばかりです。ただし、宝物館のみ有料施設になるので注意しましょう。

営業時間8:00~17:00
所在地京都府京都市東山区轆轤町81−1
交通アクセス京阪電車「清水五条駅」下車、徒歩7分

豊国神社

豊臣秀吉が祀られている豊国神社は「ほうこくさん」と京都の人から親しまれています。豊臣秀吉にまつわるものがたくさんあるため、歴史好きの方にとってはたまらない場所です。

秀吉のトレードマークとされている、ひょうたんの形をした絵馬が奉納できます。

もっと秀吉のことを知りたい方は、宝物館に足を運んでみましょう。拝観料300円で歴史を深く理解できます。

営業時間9:00~16:30(宝物館)
所在地京都府京都市東山区大和大路正面茶屋町
交通アクセス京阪電車「七条」下車、徒歩約10分
市バス「博物館三十三間堂前」下車、徒歩約5分

安井金比羅宮

安井金比羅宮は、海上安全や交通安全の御利益がある一方、縁切りの人気パワースポットです。男女の縁だけでなく、病気やタバコなどの幸せの妨げになるような悪縁を断ち切ってくれます。ただ良縁に結ばれた夫婦やカップルは縁が切れることなく、より深い結びつきになるといわれるため、安心して参拝してくださいね。

営業時間9:00~17:30(授与所)
所在地京都府京都市東山区下弁天町70
交通アクセス「京都駅」から市バス206系統北大路バスターミナル行、「東山安井」下車、南へ徒歩1分

円山公園

円山公園は明治19年に、公園地と指定されました。京都市内で最も古い公園で、行楽地として人気があります。八坂神社や高台寺、知恩院といった寺社仏閣も近いため、観光スポットとあわせて訪れてもよいでしょう。24時間自由に出入りでき、気軽に散策できるのも魅力的です。

所在地京都市東山区円山町
交通アクセス京都駅から市バス206系統で「祇園」下車

智積院では仏前式が挙げられる

智積院では、仏前式が挙げられます。こちらでは仏前式の詳細や、式の流れ、服装について紹介します。智積院のプラン内容にも触れているため、気になる方は参考にしてみてください。

仏前式とは

仏前式は、新郎新婦が仏や先祖に感謝する結婚式です。僧侶が司婚者をつとめ、初めにお互いの家の宗派を確認します。ただし、新郎新婦どちらかの宗派に合わせる必要があります。

宗派により結婚式の条件が異なるため、しっかり確認しておきましょう。

式の流れ

仏前結婚式の流れを、簡単に説明します。

  1. 入堂(にゅうどう)
  2. 啓百文(けいびゃくもん)朗読
  3. 念珠の授与(ねんじゅのじゅよ)
  4. 司婚の辞(しこんのじ)
  5. 焼香(しょうこう)
  6. 誓杯(せいはい)
  7. 親族固めの杯(しんぞくかためのさかづき)
  8. 法話(ほうわ)
  9. 退堂

指輪交換をする場合は、3か4の途中に行われます。

啓百文とは、仏と先祖にふたりの挙式を報告するための経文のことで、結婚報告と加護を祈願します。

誓杯は、神式の三々九度と所作は同じなので、本番前に確認しましょう。

費用

個人でお願いした場合、10~30万円程度が相場です。新郎新婦の衣裳レンタル、着付け、ヘアメイク費用合計は別途20万円~40万円程度かかるといってよいでしょう。

結婚式のプロデュース会社を通してお寺で結婚式をする場合は、挙式、衣裳、着付けで18万円程度、写真がセットになったプランだと30万円程度からで、プランナーが手配を代行してくれます。予約前に、挙式料に何が含まれているのかを確認することが大切です。

「念珠の授与」で新郎新婦に授けられる「数珠」が、挙式費用に含まれていることがほとんどです。

しかし衣裳や着付け代、交通費などは含まれていないので、自分で支払う必要があります。

新郎新婦の服装

新郎の衣装は「紋付羽織袴」で、白足袋に白草履を合わせます。黒を選ぶ方が多いようですが、なかにはグレーやネイビーなどの色つきを選ぶ方も。新婦に比べて選択肢が少ないですが、背筋がスッと通って凜とした姿になれます。

新婦の衣装は、打掛や掛下・小物が白で統一された白無垢と、綿帽子や角隠しを合わせるのが一般的です。また色打掛や黒引振袖を選ぶ方もいます。

ヘアスタイルは「文金高島田」が定番でしたが、新日本髪や洋髪アレンジするスタイルも人気があります。

さらに家族のしきたりによりますが、仏前式はタキシードとウェディングドレスが着用できます。

参列者の服装

参列者の服装は、教会式などと同様に礼服やパーティードレスで問題ありません。しかしパーティードレスを選んだ場合、過度な肌の露出は控えましょう。

数珠が必要

仏前式の参列者には数珠が必要です。仏前式が初めての人のことを考えて、招待状に数珠の持参をお願いする一言を入れておきましょう。

両家の宗派を確認する

仏前式の前に、両家の宗派の確認が大切です。新郎側の宗派に合わせることが多いですが、両家が納得していれば新婦側に合わせてもよいです。

両家の宗派が異なる場合でも、挙式が挙げられるかどうかの確認を行いましょう。

Zen京都では智積院で撮影ができる

Zen京都では「京都寺院撮影プラン」として、四季折々の景色が楽しめる智積院で撮影できます。1年を通して四季が楽しめるため、どの季節に撮りたいかをふたりでよく話し合うことが大切です。

プランの詳細は、以下のとおりです。

料金330,000円(税込)+施設使用料(源鳳院)
撮影場所智積院(境内・講堂・大書院・名勝庭園など)
所要時間5時間程度(支度2時間/撮影2時間/移動1時間)
撮影可能日平日
担当フォトグラファーカメラマンにより追加料金が発生する場合がある
内容衣裳(白無垢or色打掛・紋付)撮影料ヘアメイク・着付けフォトデータ(約150枚カット)アテンド

智積院で四季を感じながら結婚式を挙げよう

智積院は桔梗から紅葉まで、一年を通して四季を感じられます。

料金や挙式の流れを詳しく知りたい方は、Zen京都に相談してみてください。

歴史的にも価値のある特別な着物を取り扱う和装婚礼のプロで、挙式申込や挙式代金支払いを行っています。

智積院の自然豊かな場所で、本格的な和装婚をしたい方は問い合わせてみてください。

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