【金戒光明寺】くろ谷さんと地元で親しまれるお寺、結婚式の利用も魅力
京都市左京区に位置する浄土宗大本山の金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)。
新撰組発祥のお寺で、その本陣を置いたことでも有名です。
金戒光明寺、通称「くろ谷さん」として親しまれているお寺は、美しい庭園とその歴史のある文化財などが魅力の一つです。
実は、普段は公開されていない庭園や屏風絵が、期間限定で公開されるイベントが開催されていたり、夜間のライトアップも開催されているんです。
今回は、金戒光明寺の歴史やくろ谷さんと呼ばれている理由、結婚式の式場として利用する場合の魅力についてご紹介いたします。
ぜひ、最後までご覧ください。
金戒光明寺の歴史と特徴
金戒光明寺は、京都市東山区に位置する仏教寺院で、その歴史は古く、鎌倉時代に創建されました。
この寺院の特徴を簡単に説明しましょう。
金戒光明寺の由来
金戒光明寺の歴史は、法然上人が1175年にの地に草庵を結んだことが始まりとされています。
比叡山で念仏を唱えた際、石に腰を掛け念仏を唱えると紫雲が立ち上り光明があたりを照らしたといわれています。
そして法然上人は浄土宗開宗の意思を強固にし、この地に草庵をむすばれたといわれています。
幕末京都守護職会津藩一千名の本陣にもなりました。
美しい庭園が魅力の一つ
金戒光明寺の庭園は回遊式庭園の「紫雲の庭」が大変有名です。
他にも池泉庭園、枯山水、露地(茶庭)があり、通常非公開なのですが、特別拝観できる期間が設けられていることがあります。
気になる方は公式のホームページで確認されてみてくださいね。
浄土宗大本山・くろ谷 金戒光明寺 公式ホームページ
歴史ある文化財が点在
金戒光明寺には歴史のある文化財が以下のようにたくさん点在しています。
- 御影堂(国登録有形文化財)
- 大方丈(国登録有形文化財)
- 玄関(国登録有形文化財)
- 経堂(京都府登録有形文化財)
- 三重塔「文殊塔」(重要文化財)
御影堂には法然上人75歳時の座像が安置されています。
1934年に火災で消失後、1944年に再建されており、洗練された細部を持ち昭和時代の模範建築物といわれています。
大方丈は御影堂の東北方に南面して建つ書院造です。
上質かつ雄大な書院像で蟻壁の横連子や天井等の細部も精密な作りとなっています。
金戒光明寺の玄関は六室からなる縦長の平面で、正面中央に唐破風造銅板葺の車寄を設けています。
和風意匠に洋風細部が加味されていて、見応えがあります。
国の重要文化財に指定されている金戒光明寺の三重塔には、近年までで文殊菩薩と脇侍像が安置されていましたが、現在は御影堂に移されています。
他には、文殊塔に登る石段の左に位置している五劫思惟阿弥陀如来石像は、独特の頭髪の形状をしており、「アフロ阿弥陀」と称されて親しまれています。
四季折々の風景が楽しめる
金戒光明寺の庭園は四季折々に異なる美しい風景を楽しむことができるため、季節ごとに訪れる価値があります。
桜の見頃は、3月下旬から4月上旬で、山門の前で染井吉野が花を咲かせています。
紅葉の見頃は11月中旬から12月上旬となり、山門の周辺は紅葉が赤く色づきとても美しい景観を望めます。
どの季節に訪れても、それぞれの美しさを見せてくれるのが魅力です。
金戒光明寺のご利益
金戒光明寺には、学業成就の文殊菩薩がまつられており、江戸時代の書物「雍州府誌」では、日本三文殊の1つとされています。
受験合格・資格試験合格・智慧増長・お子様の七五三参りなどの祈願を行うことが可能です。
金戒光明寺の厄除け祈願は、文殊菩薩の前で祈願を行うことで行われます。
祈願料は5,000円で、御守りが授与されます。
くろ谷さんと呼ばれている理由
金戒光明寺は京都では親しみを込めて「くろ谷さん」と呼ばれています。
くろ谷さんと呼ばれるようになった理由は、法然上人の修行の地である比叡山の黒谷の地からきているそう。
現在の地名は「黒谷町」ですが、過去には比叡山の黒谷に対して、新黒谷とよばれてい呼ばれていたそうです。
観光地としての金戒光明寺
金戒光明寺は観光地としても知られており、多くの観光客が訪れます。
ここでは観光スポットとしての魅力をご紹介します。
金戒光明寺の見どころ
1860年に完成した山門はとても巨大で、下から眺めると圧巻の造りです。
楼上正面には後小松天皇が浄土宗の布教を行った法然上人に賜った「浄土真宗最初門」の勅額があります。
金戒光明寺といえば、「虎の襖絵」も有名です。
こちらは大方丈の「虎の間」にありますが、通常は非公開となっています。
期間限定で公開されることがありますので、気になる方はその期間を見逃さないように情報をチェックしてくださいね。
季節ごとの魅力
金戒光明寺には四季折々の魅力があります。
・春
桜のシーズンで、金戒光明寺の庭園や周辺エリアに咲く桜が美しいピンク色の花々で埋まります。
桜のトンネルや池に映り込む桜の景色は一見の価値があります。
・夏
金戒光明寺には、古くからの由緒のある池があり、夏にはこの静かな池で蓮の花が美しく咲き誇ります。
・秋
金戒光明寺の庭園は紅葉の名所としても知られており、秋になると庭園内の木々が鮮やかな赤や黄色に染まります。
特に紅葉の見頃には、美しい景色を楽しむために多くの観光客が訪れます。
・冬
桜や紅葉の季節と比べると、比較的観光客の数も少なくゆっくりと境内を見て回れるのが魅力です。
寒い日には、雪が庭園を覆い風情のある景色を楽しむことができます。
寺院の建物や庭園が雪に覆われた風景は、幻想的な雰囲気を醸し出します。
観光客におすすめのポイント
金戒光明寺は美しい庭園で知られており、四季折々の景色が楽しめます。
特に紅葉や桜の季節には見応えがあり、散策を楽しんで、自然の美しさを堪能しましょう。
金戒光明寺では季節ごとにさまざまなイベントが開催されます。
前述したように、通常は非公開であっても、期間限定で公開される庭園や襖絵などがあったり、紅葉ライトアップのイベントが開催されたりしていますので、その季節ごとの楽しみ方を満喫しましょう。
季節ごとのイベントは公式ホームページで紹介されていますので、チェックしてみてくださいね。
各種SNSをチェック
実は金戒光明寺はSNSでの発信を積極的に行っているんです。
◼️Instagram:https://www.instagram.com/kurodani1175/
◼️facebook:https://www.facebook.com/kurodani1175/
◼️YouTube:https://www.youtube.com/@kurodani1175/videos
Instagramとfacebookではその季節ごとの境内の景色が、動画や写真で投稿されています。
眺めているだけでも癒されますので、一度ご覧になってみてください。
また、観光で訪れる際の参考にされるのもおすすめです。
YouTubeでは僧侶のお言葉やメッセージ、またドローン撮影された寺院の様子を見ることができます。
金戒光明寺での結婚式
金戒光明寺では結婚式を挙げることができ、そのスタイルや特長について紹介します。
結婚式のスタイルと特長
金戒光明寺での結婚式は、厳かな雰囲気の中で執り行われ、日本の伝統と美しさが詰まった式です。
仏前結婚式として行われることが多く、和装とのコンビネーションが美しいです。
仏前結婚式の流れ
仏前結婚式の流れについて説明します。
こちらは一般的なプログラムとなりますので、挙式される寺院によっては異なる場合がございます。
- 両親と親族が入堂し、着席する。
- 新郎新婦が媒酌人に付き添われて入堂する。
- 僧侶が焼香する。
- 僧侶が「敬白文」を読み上げる。
- 僧侶が新郎に白房の数珠を、新婦に赤房の数珠を授ける。
- 三三九度の杯を交わす。
- お経が読まれる。
- 数珠が交換される。
金戒光明寺での結婚式は、阿弥陀堂または大方丈で執り行われます。
金戒光明寺の結婚式費用
金戒光明寺での挙式料金(結婚式冥加料)は20万円~となっています。
費用の中には会場費と法礼が含まれており、戒師(成婚式の導師)はじめ、楽人(雅楽の奏者)を含めた僧侶が式を執り行います。
専門のプランナーさんに依頼したり、衣装やヘアメイクを発注したりすると別途費用が発生します。
原則として1日1組限定ですので、プライバシーが守られた空間で親族に見守られながら挙式を上げることができます。
金戒光明寺で結婚式を執り行いたい場合に、全てを自分で手配しようと思うと大変な労力と時間がかかってしまいます。
そんな時にはぜひ、Zen京都にお任せください。
お寺や神社での挙式の事例実績が豊富ですので、挙式のお申し込みから、プランニング、前撮りまで対応させていただきます。
アンティーク着物の取り扱いもありますので、気にっていただける衣装が必ず見つかるはずです。
前撮りのロケーション選定も、二人のご希望を聞きながら最適な場所を提案させていただきます。
Zen京都への問い合わせは、お電話、もしくはメールフォームにて承っておりますので気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ
https://ws-i-zen.jp/contact/
金戒光明寺での前撮りの魅力
多くのカップルが金戒光明寺で前撮りを行います。なぜそのような人気があるのか、その魅力を探ります。
まるで絵葉書のような背景
金戒光明寺での前撮りの際、美しい庭園や歴史的な建造物が背景になります。
和装の結婚写真を撮るにはふさわしいスポットで、歴史のある建造物に囲まれているとまるで絵巻物の世界に入り込んだような感覚になるでしょう。
寺内は屏風と天井のコントラスト素晴らしく、凛とした空気を思う存分満喫してください。
和装とのコンビネーション
挙式ではウェディングドレスを着用する予定の方でも前撮りだけは和装で行う、という方もいらっしゃいます。
金戒光明寺は、結婚の前撮り写真を撮るのに適した穴場スポットです。
ゆったりと、リラックスした中での写真撮影は心穏やかな時間が流れるはずです。
石畳の境内や奥に見える山門を前に撮影したり、お寺の中にある屏風を背景に撮影したりすることで、写真に日本画のような美しさを加えてくれます。
二人のお好きなロケーションを選んで撮影しましょう。
厳かな雰囲気の中での撮影
金戒光明寺での前撮りは、その厳かな雰囲気が特徴です。
お寺の境内での撮影は、静寂と厳粛な雰囲気が漂い、二人にとって特別な瞬間となります。和装に身を包んだカップルは、お互いの愛を神聖な場所で誓い合い、写真に刻み込むことができます。
お寺の歴史と文化に触れながら、新たな一歩を踏み出す感動的な瞬間です。
金戒光明寺へのアクセス方法
金戒光明寺を訪問する際のアクセス方法について詳しく案内していきます。
公共交通機関利用の場合
バスでのアクセス方法は、JR京都駅より5系統に乗車して東天王町で下車しそこから徒歩10分、もしくは32・203・204系統に乗車して岡崎道で下車し、そこから徒歩10分です。
車での行き方
金戒光明寺への最寄りの高速道路出口は「京都南IC」です。
この出口から、金戒光明寺までの所要時間は交通状況により変動しますが、約30分ほど。
併設されている駐車場の収容台数は73台ですので、観光シーズンには周辺のパーキングを含めて混雑が予想されます。
時間に余裕を持って計画を立てましょう。
京都市内からの所要時間
金戒光明寺へのアクセスは、京都市内から比較的アクセスしやすい場所にあります。
JR京都駅からの所要時間は交通手段によって異なりますが、一般的には20分から40分程度で到着できます。
アクセス時の注意点
金戒光明寺を訪問する際の注意点についてです。
アクセス前に、現地の交通情報や駐車場の空き状況を確認してから出発することをおすすめします。
特に観光シーズンや週末などは混雑が予想されるため、時間の余裕をもって計画を立てましょう。
金戒光明寺は、京都市内にある美しい寺院で、結婚式や観光などさまざまな用途で訪れることができます。
四季折々の風景や美しい庭園、歴史ある文化財が魅力で、特に仏前結婚式の舞台としても知られています。
金戒光明寺周辺には見どころの多い観光スポットが点在しています。
京都を訪れる際には、観光プランの中にぜひ、金戒光明寺を入れてその歴史に触れてみてください。