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2023.11.06
神社婚礼について

京都西本願寺の見どころを解説!結婚式についても紹介

京都西本願寺は「お西さん」の愛称で親しまれているお寺です。

京都の天然記念物である大銀杏や、新選組に関連している太鼓楼など見どころがたくさんあります。

今回は、京都西本願寺の見どころだけではなく、近くの観光スポットや結婚式についても紹介しています。

西本願寺での結婚式を検討されている方や、京都旅行の予定がある方はぜひご参考ください。

京都西本願寺とは

京都西本願寺は、京都・下京区にある「お西さん」の愛称で親しまれています。

正式名称は「龍谷山 本願寺」です。

浄土真宗の教祖である、親鸞聖人の娘が開基したお寺で、京都の文化財として、世界遺産に登録されています。

浄土真宗本願寺派の参拝方法で、合掌・礼拝の場合は、以下のようになります。

  1. 両手を胸の前に合わせる
  2. 念珠を親指で軽く押さえて、「南無阿弥陀仏なむあみだぶつ」と称える
  3. 礼拝は合掌したまま上体を約45度かたむけてお礼をする
  4. 上体を起こしてから合掌を解く

念珠は、仏前で礼拝するときに用いる法具なので丁寧に取り扱うことが大切です。

参拝方法はこちらの動画でも解説しているため、参考にしてみてください。

西本願寺の歴史

西本願寺は浄土真宗本願寺派の本山で、鎌倉時代の中頃に親鸞(しんらん)によって開かれました。

親鸞は仏教家であり、浄土真宗の宗祖です。
京都に生まれ、9歳で出家して比叡山で修行し、29歳で法然上人の弟子となりました。
歴史の詳細は、以下のとおりです。

  • 1263年:親鸞が90歳で亡くなる。当時建てられた墓所は簡素だった。
  • 1272年:親鸞の遺骨を移して「大谷廟堂」となる。
  • 1321年:覚如が最後の寺院化、「本願寺」に。
  • 1591年:豊臣秀吉により寺地の寄進を受けて大阪天満から現在の堀川六条に移転。
  • 1973年:親鸞生誕800年を迎える

西本願寺と東本願寺の違いとは

西本願寺(本願寺派)と東本願寺(真宗大谷派)の違いを紹介します。

同じ浄土真宗の教えに則っていますが、以下の違いがあります。

  • 親鸞聖人の命日に行われる法要を行う日
  • 阿弥陀堂と御影堂の位置
  • お経の詠み方
  • 数珠のかけ方
  • 仏壇

お経の読み方と唱えるときの音程に違いがあります。

たとえば東本願寺では「南無阿弥陀仏」を「なむあみだぶつ」、西本願寺では「なもあみだぶつ」と読みます。

また、数珠のかけ方でも違いがあるため、この機会に覚えておくと良いでしょう。

東本願寺では房の部分を上にして、房は左手側に垂らします。

一方、西本願寺では、房が下に来るようにして、親指で上を軽く押さえます。

京都西本願寺の見どころ

京都西本願寺の見どころはたくさんある中で、以下の場所がおすすめです。

  • 本願寺伝道院
  • 大銀杏
  • 太鼓楼
  • 阿弥陀堂門
  • 埋め木
  • 京料理「矢尾定(やおさだ)」

天然記念物から新選組に関連あるスポットまでさまざまです。

それぞれ見ていきましょう。

本願寺伝道院

西本願寺の門前町にある、建築家・伊東忠太が設計した建築物です。

内部は通常非公開ですが、外観だけでも見る価値があります。

イギリスの建物をイメージした外観で、至る所にさまざまな国の建築様式が取り入れられています。

建物の周りを囲む架空の動物を見つけたり、写真を撮ったりしても楽しいですよ。

大銀杏

大銀杏は京都の天然記念物で、1759年に大坂の門徒によって植えられました。

樹齢約400年にわたり、根っこを天に広げたような形から「逆さ銀杏」とも呼ばれます。

本願寺で火災があったとき銀杏から水が噴き出して消し止めたという伝説から、「水吹き銀杏」とも。

太鼓楼(たいころう)

幕末や新撰組ファンなら必見の場所が、太鼓楼です。

本願寺の東北角にある重層の楼閣で、内部に今も残る大きな太鼓は、江戸時代には周囲に時刻を告げる合図となっていました。

新撰組の屯所として使われた場所として知られています。

内部は見学できませんが、端の方には刀傷が残っているそうなので、見逃さないようにしましょう。

阿弥陀堂門

阿弥陀堂門は、金色の飾り金具や透かし彫刻が特徴の門です。

江戸時代後期に大坂から移築。

昭和58年に飾金具の修正、金箔押などの補修が行われ美しい姿が再現され、平成21年にも修復作業が行われました。

埋め木

御影堂・阿弥陀堂の廊下には、遊び心あふれる埋め木があるので探してみましょう。

「埋め木(うめき)」とは、経年劣化で板目に穴が空くなど傷んだ木材に他の木材を埋め込んで補修する方法のことです。

「一富士二鷹三茄子」や紅葉、魚やひょうたん、ハートなどなどいろんな形がありますよ。

京料理「矢尾定(やおさだ)」

境内の北側に位置する「聞法会館」の地下1階にある「矢尾定(やおさだ)」では、数量限定の日替わり定食などが食べられます。

またカレーライスや、さわらの西京定食などの和食も充実しています。

時期問わず精進料理が食べられ、昼夜ともに予約不要です。

席数も多く穴場スポットなので、精進料理や本格的な和食を味わいたい方は、ぜひたちよってみてください。

お西さんを知ろう!

西本願寺ではお坊さんが自ら案内する「お西さんを知ろう!」というツアーを開催しています。

1回約30分、参加費は無料で事前予約の必要がないため、気軽に参加できますね。

1日4回開催されているため、初めて参拝する方にピッタリのツアーです。

「お西さんを知ろう!」開催時間

1回目9:30~
2回目11:00~
3回目13:45~
4回目15:30~

開始時間までに総合案内所で参加希望を伝えることで、受付完了です。

約30名ほどのお坊さんが交替で対応しているため、参加する度に新しい発見があるのも魅力です。

ツアーが終わると西本願寺の名所がプリントされたカードが1枚プレゼントされます。

「お西」にちなんで24枚あるそうで、すべて集めると記念品がもらえるとのこと。

何度も参加して、西本願寺の魅力を感じてみてください。

西本願寺近くのおすすめスポット

西本願寺近くにはさまざまな観光スポットがあります。

  • 東本願寺
  • 龍谷ミュージアム
  • 角屋もてなしの文化美術館
  • 京都水族館
  • 京都鉄道博物館
  • 七条通り

美術館や水族館など、楽しめる場所が盛りだくさんです。

ひとつずつ見ていきましょう。

東本願寺

東本願寺と西本願寺は、親鸞の霊をお祀りするために廟堂から始まった寺院です。

東本願寺の正式名称は「真宗本廟(しんしゅう ほんびょう)」。

見どころは「御影堂(ごえいどう)」の大きさです。

親鸞聖人像が安置されている御影堂は、本堂(阿弥陀堂)よりも大きく造られています。

建築物だけではなく、親鸞に関するパネル展示も必見です。

龍谷ミュージアム

西本願寺前に位置している美術館で、2011年春に日本初の仏教総合博物館として開館しました。

景観を崩さないために、町家のすだれをイメージした外観になっています。

仏教の広がりや歴史などを幅広く学べるシリーズ展や、特別展が開催されています。

1,000年前のベゼクリク石窟寺院の回廊を、原寸大で再現されているので注目です。

角屋もてなしの文化美術館

角屋もてなしの文化美術館は、国の重要文化財にも指定されている建物です。

新撰組も利用していたこともあり、歴史好きの方におすすめの美術館。

「角屋(すみや)」は、京都において最大の饗宴の場で、当時の刀傷なども残されています。

幕末好きにはたまらない、歴史的遺構をぜひじっくり味わってください。

京都水族館

「近づくと、もっと好きになる。」をコンセプトにした、梅小路公園内にある水族館です。

京都の川にすむオオサンショウウオやオットセイ、ペンギンなど10のエリアに約250種、約15,000点のいきものたちがいます。

2022年にはクラゲを展示する新エリア「クラゲワンダー」がオープンし、開館10周年を迎えたばかりです。

京都水族館で暮らす一番大きなオオサンショウウオ(全長約1.5m)との背比べコーナーが目を引きます。

オオサンショウウオ好きにとっては、見逃せませんね。

京都鉄道博物館

京都鉄道博物館は、鉄道の歴史や技術などを紹介する博物館で、2016年に開館しました。

「見る、さわる、体験する」を体現した展示で、楽しみながら学べます。

照明・音楽・ナレーションの演出とあわせて楽しめる「鉄道ジオラマ」や、運転士の気分を味わえる「運転シミュレータ」などの体験コーナーが充実しています。

ただしSLスチーム号の乗車体験は、別途乗車料金がかかるため注意しましょう。

七条通り

七条通り(しちじょうどおり)は、京言葉で「ひちじょうどおり」または「ひっじょうどおり」と呼びます。

また社内案内では一条や四条と混同しないように「ななじょう」読みをすることも。

京都駅から堀川通りにある通りで、京都観光に来たらおさえておきたい通りのひとつです。

近くには多くの観光スポットがあります。

  • 智積院(ちしゃくいん)
  • 京都国立博物館
  • 三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)
  • 東本願寺
  • 西本願寺
  • 京都中央卸売市場
  • 梅小路公園
  • 京都水族館
  • 京都鉄道博物館

京都駅にも近い通りなので、ふらっと立ち寄ってみてもよいでしょう。

【主要駅】京阪電車七条駅

京都西本願寺で仏前結婚式が挙げられる

京都西本願寺では、仏前結婚式が挙げられます。

  • 世界遺産という特別感がある
  • 雅楽演奏が響く厳粛な雰囲気が味わえる
  • 阿弥陀如来の御前で式ができる

阿弥陀如来の御前での挙式は、他の会場とは異なる良さがあります。

誓いの言葉に加えて念珠授与が行われ、一生の思い出となるでしょう。

京都西本願寺は、京都駅から15分程度歩いたところにあります。

もし着物で参列する場合は20~30分ほどかかるため、時間に余裕を持った行動が必要です。

複数で参列する場合は、タクシーを利用しましょう。

また式場は正面の境内ではなく、右手に式典用の会場が用意されています。

式後には寺の門から境内の前までの参進は、美しい花嫁姿が見られるチャンスです。

仏前結婚式とは

仏前結婚式は、新郎新婦が仏や先祖に感謝する結婚式です。

僧侶が司婚者をつとめ、初めにお互いの家の宗派を確認します。

新郎新婦どちらかの宗派に合わせる必要があります。

宗派によって結婚式の条件が異なるため、しっかり確認しておきましょう。

仏前結婚式の流れ

仏前結婚式の流れを、簡単に説明します。

  1. 入堂(にゅうどう)
  2.  啓百文(けいびゃくもん)朗読
  3.  念珠の授与(ねんじゅのじゅよ)
  4. 司婚の辞(しこんのじ)
  5. 焼香(しょうこう)
  6. 誓杯(せいはい)
  7.  親族固めの杯(しんぞくかためのさかづき)
  8. 法話(ほうわ)
  9. 退堂

指輪交換をする場合は、3か4の途中に行われます。

啓百文とは、仏と先祖に二人の挙式を報告するための経文のことで、結婚報告と加護を祈願します。

誓杯は、神式の三々九度と所作は同じなので、本番前に確認しましょう。

一般的な仏前結婚式の費用

個人でお願いした場合、10~30万円程度が相場。

新郎新婦の衣裳レンタル、着付け、ヘアメイク費用合計は別途20万円~40万円程度というのが相場です

結婚式のプロデュース会社を通してお寺で結婚式をする場合は、挙式、衣裳、着付けで18万円程度~、さらに写真がセットになったプランだと30万円程度~各種あり、プランナーが手配を代行してくれます。

挙式料に含まれているものを確認することが大切です。

「念珠の授与」で新郎新婦に授けられる「数珠」が、挙式費用に含まれていることがほとんどです。

しかし衣裳や着付け代、交通費などは含まれていないので、自分で支払う必要があります。

プランの詳細

基本プランのセット内容は、以下のとおりです。

書院での二人写真撮影6万円(税込)が人気です。

​​​​​​御影堂・書院・唐門前の撮影まで入れると3、時間程度になります。

西本願寺での挙式(安穏殿)について

新郎衣裳黒紋付袴1点
新婦衣裳白無垢1点/ヘアメイク/着付/美容師介添え
挙式懇志15万円~(ご奉仕:僧侶/オススメ)
参列可能人数60名
挙式時間11:00~ 12:30~ 1日2回
お役立ち情報親族待合室あり/駐車場(無料) 聞法会館での仕度も可能(1時間1,650円)
オプション御影堂(本堂)内部での集合写真撮影6万円(税込)

厳かな雰囲気で式を挙げたいなら京都西本願寺を選ぼう

今回は京都西本願寺の見どころと、結婚式について紹介しました。

料金や挙式の流れをもっと詳しく知りたい方は、Zen京都に相談してみてください。

歴史的にも価値のある特別な着物を取り扱う、和装婚礼のプロで、挙式申込や挙式代金支払いを行っています。

京都西本願寺の厳かな雰囲気の中で、本格的な和装婚をしたい方は問い合わせてみてください。

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