【京都の神社紹介】紫式部ゆかりの地である大原野神社!結婚式についてもご紹介
京都市西京区南春日町に位置する大原野神社。
狛犬ならぬ狛鹿が可愛らしいこの神社は紫式部ゆかりの地でもあります。
今回はこの大原野神社についてご紹介。
大原野神社特有の見どころから結婚式の情報まで解説いたします!
大原野神社での結婚式を検討されている方はもちろん、京都へのご旅行の予定がある方までおすすめの情報を掲載いたしますので、どうぞ最後までご覧くださいませ。
大原野神社とは
大原野神社とは、別名「京春日」ともいわれており、
奈良にある春日大社の第一の御分社になります。
分社というのは大本の神社である「総本社」より、「分霊(ぶんれい)」を分け、別の場所で祀ることを言います。
有名な例を挙げると全国各地にある稲荷神社がこの例に当てはまります。
分霊とは細胞分裂に近く、分霊しても元の神霊に影響はありません。
考え方としては離れた場所にも神様が下りていただく場所を作る…といったものになります。
そのため分社と本社で神様には差はなく、どちらでも変わらない同じご利益を頂けます。
そんな春日大社の御分社になる大原野神社の御祭神や成り立ち、由来についてご紹介いたします。
大原野神社の御祭神
大原野神社の御祭神は春日大社と同じ4柱になります。
- 建御賀豆智命(たけみかづちのみこと)
- 伊波比主命(いぬいぬしのみこと)
- 天之子八根命(あめのこやねのみこと)
- 比賣大神(ひめおおかみ)
建御賀豆智命(たけみかづちのみこと)は日本神話にも登場する、葦原中国、出雲国を平定した武神です。
伊波比主命(いぬいぬしのみこと)も建御賀豆智命(たけみかづちのみこと)と同じく武神になります。
天之子八根命(あめのこやねのみこと)は有名な「天岩戸神話」に登場する神であり、祝詞の祖神とされ、諸願成就のご利益があるとされています。
比賣大神(ひめおおかみ)、比売神(ひめがみ)は、神道における女神のことを指す名称であり、春日大社の分社である大原野神社の場合は天之子八根命(あめのこやねのみこと)の妻である天美津玉照比売命(あめのみつたまてるひめのみこと)のことを差します。
こちらの4柱の神は4柱で春日神(かすがのかみ)と総称されることがあり、春日大神と呼ばれることもございます。
大原野神社のご利益
大原野神社のご利益は「良縁」「夫婦円満」「女性守護」「玉の輿」です。
実はこちらのご利益は大原野神社の御祭神由来ではなく、大原野神社を春日大社の分社として造った藤原氏由来のものになります。
藤原氏の一族では女の子が生まれると大原野神社に参拝し、
「中宮や皇后になれますように」と祈ったそうです。
そして祈願通り女性がその地位を得ることが多く、そこからこういったご利益があることになりました。
事実に基づく結果であるということが信頼できますね。
当時の価値観と現代の価値観では認識に齟齬がありますが、
当時の感覚で言いますと「中宮や皇后になれますように」という願いは
その子が何不自由なく暮らせますようにと幸せを祈る願いに他なりません。
女の子の幸せが代々祈られ、そしてそれが叶えられている神社だと思うと、とても素敵に感じますね。
大原野神社の見どころ
ここまで大原野神社の成り立ちや御祭神、ご利益などについての情報をご紹介しました。
では大原野神社の見どころはどんなものがあるのでしょうか?
順にご紹介していきます。
紫式部ゆかりの地
大原野神社はなんと、平安時代の偉人、紫式部ゆかりの地になります。
紫式部は有名な世界最古の長編小説とされる「源氏物語」の作者で、才女であることで知られています。
なんと、その「源氏物語」にも当時の大原野神社が登場しているのです。
源氏物語では「暦に初雪降ると書きたる日、目に近き日野岳といふ山の雪、いと深う見やらるれば
ここにかく日野の杉むら埋む雪小塩の松に今日やまがへる」との記載がございます。
現代語訳をすると
「暦に初雪が降ると書かれている日、近くに見える日野岳という山には雪が深く積もっているのが見えるので、ここ越前では日野岳の杉の木に雪が降り、埋もれんばかりだ。今日は都の小塩山の松に降り積もっているだろう雪と見紛うほどだ。」というような意味になります。
ここに記載されている日野岳というのは日野山のことになります。
生まれてからずっと都に住んでいた紫式部にとって、初めて見る雪国の山の姿だったのでしょう。
山に囲まれた都の景色の中で、大原野神社から見える小塩山を思い出したのは紫式部にとっても大変印象に残っていたからに違いありません。
鯉沢の池
大原野神社には「京都のモネの睡蓮」と呼ばれている池が存在します。
それがこの鯉沢の池です。
睡蓮の葉が浮かぶ池に、古来日本特有の太鼓橋。
フランスの画家、クロード・モネの描いた「睡蓮の池と日本の橋」にそっくり!と一時期話題になりました。
大原野神社で前撮りや結婚式の写真を撮る場合はこの橋の上で撮影することが多いです。ロマンチックですね。
睡蓮の花の開花時期は5月中旬から8月下旬まで。
朝顔のように朝に花を咲かせて昼を過ぎて夕方には花を閉じるので朝がおすすめです。
クロード・モネとは?
クロード・モネは「光の画家」とも呼ばれたフランスの印象派を代表する画家です。
光の画家と呼ばれる通り、光と色の質感の表現が美しく、見る人の心に共感性を強く訴えます。
ここでクロード・モネについて長く語ってしまいますと、話がそれてしまいますので控えさせていただきますが、
なぜフランスの画家であるモネが日本の絵を描いているのかについて、少し記載させていただきます。
当時のフランスでは「ジャポニズム」と呼ばれる、日本をモチーフにした作品が大流行しました。
そのため、クロード・モネ以外にも日本の浮世絵に衝撃を受けた有名な画家たちがこぞって日本をモチーフにした作品を描いたのです。
有名な画家を他にも挙げますとゴッホなどが有名です。
逆に日本の画家も海外の絵に感銘を受け、技術を取り入れました。
有名なのは葛飾北斎の娘である葛飾応為の作品です。
当時こういった芸術の革新が起こったのは日本で言うと江戸時代後期。
その頃にはもちろん大原野神社は存在したので、もしかしたら本当にモネは鯉沢の池をモチーフに絵を描いたのかもしれません。夢のある話ですね。
千眼桜
大原野神社には「千眼桜」と呼ばれる立派な桜の木が存在します。
一本の枝にたくさんの花がぼんぼりのように咲くことから千の眼に見える…と、千眼桜と呼ばれるようになりました。
しかしながらこの千眼桜、満開の折にはまるで夢のように豪華な姿を見せるのですが、
三日程度で花が散ってしまうのです。
そのため、運よく満開の千眼桜を見れた時には「千願の願いが叶う」とも言われています。
願い事はもちろんですが、やっぱり満開の千眼桜はぜひ見てみたいですね。
千眼桜以外にも大原野神社の参道にはソメイヨシノなどの桜の木がたくさん植わっています。
機会があればぜひ桜の花の時期に見に行ってみてください。
神鹿の手水舎
奈良の春日大社を総本社とする大原野神社では同じく鹿が神の使いとされ、神鹿と呼ばれています。
神社のお守りもおみくじも神鹿にちなんだものが多いのですが、特に印象に残るのが神社には必ずあるお手水。
大原野神社の手水舎では、なんとお手水が神鹿の像の加えた巻物から出ています。
全国の神社と比較しても珍しく、また、どことなくシュッとした神鹿の顔がかなり印象的です。
神鹿の狛鹿
大原野神社の本殿の前には狛犬ならぬ狛鹿がいます。
理由は先にも記載させていただいた通り、春日大社に由来します。
角が立派な狛鹿ですが、やはり全国的に見ても大変珍しいものになります。
大原野神社を参拝する際はぜひご覧ください。
樅(モミ)の神木跡
大原野神社にはモミの木のご神木が存在したのですが、平成30年の21号によって被害にあい、折れてしまいました。
その樅(モミ)の木をそのままにしておくのは忍びない…と大原野神社では残った切り株に入り口と屋根をつけて残したのです。
そしてなんと、大原野神社ではその神木跡の中に入ることができます。
樅(モミ)の木は樹齢約500年だったとのこと。500年の歴史を感じることのできる貴重なスポットです。
御朱印
神社といえば、の一つに御朱印がございます。
近年御朱印巡りもブームになり、御朱印もメジャーになりました。
大原野神社の御朱印は鹿をモチーフにしたかわいらしいもの。
御朱印帳も鹿をモチーフにしたものを授与品としています。
御朱印にも御朱印帳にも様々な種類があるので、見るだけでもきっと楽しめることでしょう。
美しい紅葉
大原野神社の特徴に広い敷地と美しい景色、一際美しい紅葉がございます。
古くから紅葉の名所とされており、和歌にも詠まれるほどです。
参道の紅葉は特に美しく、初夏は青もみじ、秋は赤く染まったもみじが大変美しいです。
結婚式の前撮りも結婚式も、鯉沢の池の睡蓮の時期か、この赤く染まったもみじの時期か、悩まれる方が多いとか。
確かに甲乙つけがたい魅力ですね。
大原野神社はSNSもやっている
大原野神社は公式で神社がSNSをやっています。
ここを確認すれば大原野神社の最新情報、
大原野神社の景色の写真を見ることができます。
千眼桜の開花時期も情報が掲載されておりますので、チェックして参拝するのもいいかもしれません。
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大原野神社の結婚式の魅力
さて、ここまで大原野神社の魅力についてご紹介してきましたが、
「大原野神社の結婚式」は何になるのでしょう?
ここでは大原野神社の結婚式の特に魅力的な点を3点ご紹介させていただきます。
- 大原野神社の美しい景色
- 周辺に充実した料亭やレストラン
- 費用がリーズナブル
大原野神社の美しい景色
何よりもまず、大原野神社の美しい景色が魅力的になります。
上記で大原野神社の見どころや美しい景色についてご紹介しました。
これがそのまま大原野神社での結婚式の魅力になります。
春日神と神鹿の見守る中での厳かな結婚式。
鯉沢の池や紅葉、千眼桜と撮影するブライダルフォト。
澄んだ空気の中、特別な日を迎える。
きっと一生の思い出になることでしょう。
周辺に充実した料亭やレストラン
結婚式は式だけで成り立つものではございません。
披露宴や食事会など、結婚式に付属して食事の場が設けられることが大変多いです。
しかしながら、式場から披露宴会場までの距離が遠かったらとても大変…
新郎新婦様お二人はもちろん、参列者の方々も普段とは違う慣れない服装、靴で来ているので大変です。
その点大原野神社には周辺に料亭やレストランが充実しています!
新郎新婦様お二人にも、来られた参列者の方々にも負担が少ないです。
費用がリーズナブル
時の流れや情勢によって変化があるかもしれませんが、大原野神社は挙式初穂料8万円となっております。
追加で待合室料金や持ち込み料金がかかってしまうものの、一般的な結婚式場と比べるとかなりリーズナブルの範囲。
結婚式の時期は何かと新生活にもお金がかかるもの。
抑えられるところは抑えたい。そんな方にも優しい結婚式です。
大原野神社の結婚式ならZen京都
上記で大原野神社の結婚式の魅力についてご説明しました。
では大原野神社で式を挙げるににはどうしたらよいのでしょう?
大原野神社で式を挙げるには、大原野神社の公式サイトのお問い合わせフォームより連絡します。
しかしながら、料金や段取り、挙式の流れがわからず不安に感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。
そんなときはZen京都にご相談ください。
Zen京都は京都の和装婚礼専門の貸し衣裳店です。
美術館に飾られていてもおかしくないような歴史的にも価値のある特別な着物を取り扱う、和装婚礼のプロです。
そんなZen京都では挙式申込や挙式代金支払いの代行サービスも行っています。
他にも新郎新婦お二人が安心して当日を迎えられるよう様々なサポートも!
Zen京都で取り扱う衣裳はどれも特別なものばかり。
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