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2023.03.13
和装について

【徹底解説】和装とは?結婚式にぴったりな和装の種類や選び方、着用のポイントを解説

日本ならではの落ち着いた印象を演出できる和装は、結婚式などの厳かなシチュエーションで用いられることの多い服装です。「日本ならではの美しく落ち着いた雰囲気を演出できる」として、和装での結婚式に憧れている方も多いのではないでしょうか。

一方で、憧れがありつつも「和装にどんな種類があるのかわからない」と漠然とした疑問を抱えている方も少なくないはず。そこで今回の記事では、結婚式にぴったりな和装の種類や選び方、着用のポイントなどを解説します。

和装での前撮りや結婚式を検討している方に役立つ情報を集めましたので、迷っている方はぜひ本記事を役立ててください。

和装とは

和装とは、文字通り和風・日本風の服装のことをいいます。結婚式や成人式、祭典などのフォーマルなシーンから、お茶会などのカジュアルなシーンまで、さまざまな場面で着用されるのが特徴です。

神社やお寺で結婚式を挙げる場合は、新郎新婦も和装を着用するケースがほとんど。和装とひとことで言っても格式や種類によって異なるため、TPOに合った和装を選ぶことが大切です。

結婚式の和装一覧〜新婦編〜

続いて、結婚式で新婦が着用する和装を3つ紹介します。

結婚式で新婦が着用できる和装は、主に次の3つです。衣装の格や特徴、それぞれに込められた意味を知り、「これだ!」と思える和装をチョイスしてください。

  • 白無垢
  • 色打掛
  • 引き振袖

白無垢(しろむく)

白無垢とは、装束のすべてを白で統一した衣装。新婦の和装というと、この白無垢を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

女性の婚礼衣装の中でも最も格式高いのが特徴。「純潔」「嫁ぎ先の色に染まる」という意味が込められており、神聖な結婚式にふさわしい衣装です。

色打掛

色打掛は、白無垢と同格の礼装としても知られる婚礼衣装。色味や刺繍のバリエーションが豊富で、着用するだけで華やかな印象に仕上がるのが特徴的です。

注意点は、色打掛を着用した後に白無垢を着用できないこと。色打掛には「婚家の人になった」という意味が込められているため、結婚式の序盤で色打掛を着用すれば、その後は白無垢を着用できないというルールがあります。

どちらも着用したい場合は、式の最初に白無垢を着用し、お色直しの際に色打掛に着替えましょう。

引き振袖

引き振袖は、長い裾をもつ振袖の一種です。振袖は未婚女性のみが着用できる着物で、中でも引き振袖は、新婦が披露宴や挙式で着用します。

成人式で着用する「中振袖」と比べて長い裾をもつのが特徴です。また、「動きやすい」という特徴から、色打掛ではなく引き振袖を選ぶ新婦もいます。

結婚式の和装一覧〜新郎編〜

続いて、和装での結婚式における新郎の服装をピックアップしました。

新郎が結婚式で着用する和装は「袴」です。具体的には、次の2種類。格や色味、衣装の制約などさまざまな違いがありますので、ポイントを把握した上で和装を選びましょう。

  • 黒五つ紋付羽織袴
  • 色紋付羽織袴

なお、和装での結婚式の場合、新郎は新婦の婚礼衣装の格に合わせて衣装を選ぶのが一般的です。

例えば新婦が「白無垢」や「色打掛」などの正礼装を選んだ場合は、新郎も正礼装を選ぶように注意しましょう。

黒五つ紋付羽織袴(くろいつつもんつきはおりはかま)

黒五つ紋付羽織袴とは、長着・羽織に黒無地の羽二重の生地を使用し、袴を合わせたスタイルです。「黒五つ紋付き」という名前の通り、長着・羽織のいずれにも家紋が5つ施されています。

他にも、「小物類は白一色で統一する」など、着用時に気をつけたいさまざまな特徴があります。男性の和装の中でも正礼装として知られており、神社での結婚式にふさわしい婚礼衣装です。

色紋付羽織袴

色紋付羽織袴は、長着・羽織を黒以外のものに変えて、仙台平の袴を合わせたものです。黒五つ紋付羽織袴が正礼装であるのに対し、色紋付羽織袴は略礼装に該当します。

また、家紋の数は厳密に定められてはいません。小物類に関する制約も少なく、羽織紐や帯などは好みの色をチョイスできます。

和装の選び方

続いて、実際に結婚式で和装を着用する際に意識したい「和装の選び方」について解説します。

選び方は、大きくわけて次の3つです。

  1. 雰囲気で選ぶ
  2. 色で選ぶ
  3. 文様・柄で選ぶ

前章では、和装の種類について紹介しました。しかし、実際にはそれぞれの和装に対してさまざまなデザインのものが用意されています。特に色打掛や振袖、色紋付羽織袴は比較的カラーバリエーションが豊富なため、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

「そもそもどの和装を選んでいいかわからない」「着用したい和装の種類は決めたけれど、デザインに迷ってしまった……」という方は、ぜひ本章を参考に納得のいく和装を選びましょう。

雰囲気で選ぶ

1つ目は、自分がなりたい雰囲気にあった和装を選ぶ方法です。

結婚式に向けて和装を選ぶ前に、自分のなりたいイメージや着用したい和装のイメージをざっくりと思い浮かべておきましょう。何も決めずにまとりあえず店舗に足を運んでしまうと、和装の種類が多すぎて混乱してしまう可能性があります。

色で選ぶ

2つ目は、和装の色を重視して選ぶ方法です。

和装の色は、自分の好きな色、もしくはパーソナルカラーに合った色を選ぶのがおすすめ。特にこだわりがない場合は、パーソナルカラーに合った色味をチョイスすることで、顔色がきれいに見えるでしょう。

文様・柄で選ぶ

3つ目は、和装に施された文様や柄で選ぶ方法です。

同じタイプの和装であっても、文様や柄の種類によって印象は大きく変わります。自分のなりたい雰囲気に合わせて選びましょう。

また、和装の文様や柄にはそれぞれ意味が込められています。例えば、おめでたい吉祥文様として知られる「松竹梅(しょうちくばい)」は、「松」「竹」「梅」のそれぞれを組み合わせ、生命の力強さを表現しています。絹紐の柄を組み合わせた「組紐(くみひも)」は、魔除けを意味します。

特におめでたい席であれば、このような文様や柄に込められた意味を加味して選ぶのも良いでしょう。

新婦が身につける和装小物一覧

続いて、新婦が和装に合わせる小物についてまとめました。

小物類は、次の通りです。

  • 懐剣(かいけん)
  • 筥迫(はこせこ)
  • 末広(すえひろ)
  • 抱帯(かかえおび)
  • 帯締め(おびじめ)
  • 帯揚げ(おびあげ)

懐剣(かいけん)

「懐剣(かいけん)」は、新婦が和装の帯に挿す小さな剣のことです。もともとは、身分の高い女性や武家の女性などが、護身のために持っていたものとされています。

現代では、結婚式などの式典で和装を着用する場合の小物として身につけられるようになりました。さまざまなデザインのものがありますので、衣装に合ったものを身につけましょう。

筥迫(はこせこ)

女性が和装の胸元に挟み込む、小物入れのことです。もともとは、武家の女性が鏡やクシ、お守りなどを入れて持ち歩くために用いられました。

「いつまでも美しくいられるように」という思いが込められており、現代でも和装での結婚式には衣装として身につけられています。

末広(すえひろ)

末広は、女性が和装の帯に挿しておく扇子のことです。結婚式などのおめでたい場所で使用されるため、祝儀扇という別名でも知られています。「末広がり」という言葉に由来する末広に込められた思いは、「子孫繁栄」。結婚式の場にぴったりな小物です。

なお、末広を広げて使用することはマナー違反となりますので注意しましょう。帯に挿しておくか、手にとる場合であっても閉じた状態をキープしてください。

抱帯(かかえおび)

抱帯とは、メインの帯の下に巻きつけた細い帯のこと。もともと、身分の高い女性が外出時に裾を引きずらないようにたくし上げるための紐に由来しています。

さまざまな色や柄のものがありますので、着用している和装に合わせて選ぶのがおすすめです。

帯締め(おびじめ)

帯締めとは、メインの帯を結んだ後、その上から巻き付ける紐を指します。

もともとは帯の形を整えるために使用されていましたが、現代ではおしゃれの一環として身につけられることが多くなりました。身体の中心部分を占める小物であり、デザインによって和装の雰囲気も変わります。

帯揚げ(おびあげ)

帯揚げとは、帯の上部に身につける布のことです。

昔は帯の形崩れを防ぐために使用されていましたが、最近では帯締めと同じくおしゃれなコーディネートを意識して使用されるようになりました。

華やかなものから落ち着いたものまで、さまざまなデザインのものがあります。

和装の着付けに必要なアイテム

続いて、和装の着用に必要なアイテムを新郎・新婦別にまとめました。

和装自体はレンタルするつもりであっても、着付けに必要な下着は別途購入しなければならないケースもあります。不安な方は、事前にレンタル店に問い合わせておきましょう。

  • 新婦の場合
  • 新郎の場合

新婦の場合

新婦の場合、新郎と比べて着付けに必要なアイテムが多いのが特徴。和装の着用に必要な下着としては、次のようなものがあります。

  • 和装用ブラジャー
  • 肌襦袢(はだじゅばん)
  • 裾よけ

ブラジャーは和装用のものを使用し、上半身をカバーする肌襦袢と、下半身に使用される裾よけを着用します。肌襦袢と裾よけが一体となったタイプも販売されているため、好きな方を選びましょう。

下着を着用したら、いよいよ本格的な和装の着付けに入ります。着付けの際に使用するアイテムは、次の通りです。

  • 帯板(おびいた)
  • 帯枕(おびまくら)
  • 帯揚げ(おびあげ)
  • 帯〆(おびじめ)
  • ウエスト補正
  • コーリンベルト
  • 伊達〆(だてじめ)
  • マジックベルト
  • 三連ひも
  • 衿芯(えりしん)
  • 重ね衿
  • 腰紐
  • 長襦袢(ながじゅばん)

主に体型の補正や、衿・帯の整形などに使用するアイテムです。

これだけの量があると驚いてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、和装をレンタルする場合、着付けに必要な小物類もまとめて借りられるプランが用意されているケースもあります。

不安な方は、一度問い合わせてみましょう。

新郎の場合

新郎が結婚式で和装を着用する際、着付けに必要となるアイテムは次の通りです。

  • 和装用肌着
  • 襦袢(じゅばん)
  • 裾よけ
  • 半衿(はんえり)
  • 体型を補正するためのタオルなど

和装用肌着は、白色のVネックもしくはUネックのものを使用します。

襦袢には、足首ほどまでの長さがある「長襦袢」と、上半身のみをカバーする「半襦袢」があります。着付けの際は、長襦袢単体、もしくは半襦袢と裾よけを合わせて使用するのが一般的です。

半衿は、襦袢の衿にかける掛け衿のことです。和装を着用したときに胸元から見える衿ですので、和装にあったカラーをチョイスしましょう。場合によっては、体型を補正するためのタオルなどを着付け時に巻き付けることもあります。

和装結婚式にぴったりな新婦のヘアスタイル

続いて、和装での結婚式にぴったりな新婦のヘアスタイルについてまとめました。

  • 日本髪
  • 綿帽子
  • 角隠し
  • 洋髪

日本髪

日本髪とは、前髪・鬢(びん)・髱(たぼ)・髷(まげ)で構成されたまとめ髪のこと。和装といえば、日本髪を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

形によって「桃割れ」「いちょう返し」などさまざまな名称が付けられています。好みのものを選びましょう。ロングヘアの方であれば地毛、ボブやショートヘアの方であればかつらを使用して作ることができます。

綿帽子

綿帽子とは、真綿で作られた女性用の白い帽子です。頭の高い位置で髷を結い、頭を覆う形で着用します。

「白無垢での結婚式のみに合わせることができる」というルールが定められていますので、着用シーンには気をつけましょう。

角隠し

角隠しとは、日本髪の上に被る帯状の布のことです。綿帽子が白無垢での結婚式時のみ身につけられるのに対し、角隠しは全ての和装の婚礼衣装において着用可能。結婚式だけでなく、披露宴でも身につけられます。

「角を隠し、しとやかな妻になる」という意味が込められており、和装での結婚式で身につける方が多いアイテムです。

洋髪

和装での結婚式では、必ずしも日本髪を結わなければいけないわけではありません。最近では、和装での結婚式に洋髪スタイルで臨む新婦も増えてきました。

ただし、格式の高い神社での結婚式においては、一部綿帽子や角隠しの着用を求められるケースも。結婚式の前によく確認しておきましょう。

まとめ

今回は、結婚式にぴったりな和装の種類や選び方について解説しました。

和装での結婚式や前撮りを気持ちよく行うには、自分にとってのベストな和装選びが欠かせません。後悔することのないように、「これだ!」と思える最高の和装を選んでくださいね。

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