2025.05.03
松原通りと室町通り

今回はZen京都の、
前の通りである松原通りと
室町通りについてお話しさせていただきます。

⚫︎松原通り
松並木がきれいな通りとして、それが名前の由来だった松原通りは、五条大路とよばれ、かつては清水寺への表参道でした。
また、松原通は八坂神社と
伏見稲荷大社の氏子圏の境でもあります。
松原通りは、昔は祇園祭山鉾巡行のコースの一部であり、特に昭和30年まで前祭の巡行路として使われていました。現在、松原通りには山鉾巡行の一里塚がある「祇園床」などが残っており、当時の様子を偲ぶことができます。
有名なお祭りも松原通りが氏子圏の境なので、松原通りより南は稲荷祭り、北は祇園祭りとなっております。

⚫︎室町通通り
室町通は、足利3代将軍義満が「花の御所」と讃えられた豪華な室町殿を室町通今出川付近に造ったことと、
室町幕府と日本史の時代区分である室町時代の名前が通の由来だそうです。
室町通りと呉服のかかわりは古く
業界の人にとって「室町」と聞けば呉服の問屋街と同義語であったそう。
「室町の景気はいかがですか。」
「最近、室町はさっぱりですよ。」
「室町は全然品物が動かないんですよ。」
などと室町という言葉は呉服の卸業界のみならず、呉服の業界全体を映す鏡でもあったそうです。
呉服を中心とした商家が今も多く残り、三井財閥や百貨店の三越のルーツもこの地にあります。
文化の都「京都」に佇む京町家の風情ある空間で、衣装選びをお楽しみいただいた後はぜひ歴史に触れながら散策してみてください。
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