婚礼和装 レンタル きもの文様 (2)
着物のお話の前に、京都では毎年8月7日から8月10日まで『五条坂陶器まつり』開催され、Zen京都の近く五条通りを少し東に行った川端通りから清水寺に行くまで350店ものお店がぎっしりと並びます。お店の人と「何個でいくら」など値切り交渉をするのが、楽しくて、暑くてもついつい足を運んでしまいます。良かったら京都観光で行ってみてください。
では、お着物のお話に戻ります。
前回《吉祥文様》について少しご説明しました。
今回は《有職文様》についてご説明します。
《有職文様》
有職文様(ゆうそくもんよう)は「ゆうしき」文様とも呼ばれ、中国から伝来し日本に定着した文様とされています。有職とは、平安時代の宮中の儀式や行事に関する研究者や学者を有職者と呼び、その有職者たちが着用していた衣服の模様が有職模様であったことから、こう呼ばれています。有職文様は格調高い文様として着物や帯に用いられます。
◆青海波(せいがいは)
青海波は、書いて字のごとく、青い海原の大きな波を表現しています。日本でも古くから着物の柄として用いられましたが、実際に水を表現する文様として登場するのは、鎌倉時代の古瀬戸瓶子からとなっています。名前は、雅楽の舞曲から付けられたとされており、源氏物語でも、源氏が頭中将と「青海波」を舞う場面がえがかれています。
◆立涌(たてわく)
立涌は、水蒸気がゆらゆらと立ち涌いて登っていく様子を文様にしたものとされています。平安時代以降には、波形の曲線が膨らんだところに、雲や波、藤の花などを入れて、雲立涌、波立涌、藤立涌といった文様がつけられました。これらは有職文様として、能の装束などに用いられています。
◆亀甲(きっこう)
正六角形の幾何学の文様で、おめでたい文様の代表格です。亀の甲羅の形に似ていることから、この名前が付けられました。元々のルーツは西アジアに起こり、中国や朝鮮から日本に伝わったとされています。組み合わせがしやすいからか、様々な変形の亀甲文様があります。
◆菱(ひし)
ふたつの平行線が重なってできた菱型が基本の文様になります。縄文時代の土器に、すでに文様として描かれるほど、古くから用いられています。菱型が連続して重なるのを入子菱、四つの菱型の組み合わせでつくられる割菱、唐花で構成される花菱など多くのバリエーションがあります。
◆市松(いちまつ)
正方形を交互に敷き詰めた入替の文様です。市松とも石畳とも呼ばれています。これも単純な構図なので古くから用いられ、工芸品や染織品、桂離宮の襖のような室内装飾にも用いられています。市松の名前は、江戸時代の歌舞伎役者・佐野川市松が愛用したことからきています。
このように打掛などの文様は動物や植物を使用した《吉祥文様》と同じ柄が並んだ《有職文様》が合わさって華やかな柄が描かれています。伝統があり、おめでたい柄を使用した打掛がZen京都にはたくさんありますので、是非、皆様のご来店お待ち致しております。
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