和装 レンタル きもの文様
京都では、7/1よりいよいよ祇園祭の行事が始まっています。この蒸し暑い時期も「コンコンチキチン・コンチキチン」の祇園囃子の音色を聴くと、なぜかワクワクして暑さも吹っ飛びますよね。その祇園祭の鉾に使われてる、タペストリーはなぜか洋風の絵画なんですよね。今度はそれについても調べて見たいと思いますが・・・。
今回はきものの文様についてお話しします。
きもの文様は大きく分けて2つ《吉祥文様》と《有職文様》があります。
では《吉祥文様》から
【吉祥文様】
持つ人の幸福を思い、着る人の幸運を願い、使う人の寿福を祈ることは、吉祥といい、幸せへの祈りを言葉にまとめたものが吉祥語であり、それを図柄としたものが吉祥文様といい、昔からおめでたい文様として親しまれてきました。
・鶴 (つる)
鶴は一品鳥ともいわれ、生まれてくる子供が一品の位(次の天皇になる人)まで立派になってほしいとの願いが込められています。また、純白の羽毛をもつ美しい姿から瑞鳥とされ、長寿を象徴し、文様の種類も鳥類で最多になります。
・鴛鴦(おしどり)
鴛鴦は一度つがいになると他の鳥のように離れることなく何年でも一緒にいることで、鴛鴦の契りという言葉は「永遠の愛」という意味があります。鴛鴦の雄と雌が向かい合って描かれているのは、結婚前で男女の言問ひ(婚約期間)を意味し、雄と雌が互いに寄り添っている形は結婚後の状態を表しています。
・鳳凰(ほうおう)
想像上の瑞鳥で四霊(残り3つは麒麟、霊亀、応竜)のひとつになります。雄を鳳、雌を凰と称し、2羽で鳳凰といわれ、古く中国では百鳥の王と言われています。また、鳳凰は首には「徳」、翼に「義」、背に「礼」、胸に「仁」、腹に「信」を有していることから仁愛と慈悲の鳥として人々からその出現は幸福の前触れと信じられてきました。
・熨斗(のし)
熨斗は「延寿」とも書くため、長寿の意味を持ち、寿をのばす、寿を発展させるという意味を持っています。現代の進物品に付ける紙(熨斗)にもこの意味が含まれています。
・牡丹(ぼたん)
花びらが幾重にも重なり、古来より百花の女王と呼ばれ、優美な花姿は人々の幸せの条件でもある富貴への願望を示しています。
・花車(はなぐるま)
古来より、花車には「幸せを運んでくる」「満ち足りて豊かである」という意味があります。また、神を招き、神をよらせる役割を持ち、幸せが多く舞い込んで来る様にという願いが込められています。
ここにあげさせていただいた文様以外にもたくさんの文様が、全て意味を持って描かれています。
一生に一度のお衣裳選び。ご新婦様のお好きな柄の意味も知っておかれると、当日お召しになる気持ちが違うと思いますよ。
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