家紋
皆さまの家の家紋はご存知ですか?
家紋とは、祖先と家に伝わる紋章のことで、その家のロゴマークのようなものです。
家紋の由来は諸説ありますが、平安時代に公家達が使っていた牛車に「車紋」と呼ばれる紋様を施していたことが有力とされている。
武士は、家紋入りのものを身に付けて歩き、威厳を誇示していたそうです。
明治時代になると、紋付袴の黒紋入りが一般的になったことにより、どの家にも必要となりました。そのため、武家以外の庶民は、自由に家紋を決めたといわれています。
家紋にはいろいろな種類があります。
『植物紋、動物紋、天然紋、文様紋、建造紋』
中でも一番多いのは、花や葉などをモチーフにした植物紋です。
五大紋(ごだいもん)とは、日本に存在する5000以上もの家紋のうち、世間で特に多く使われている「藤紋」、「桐紋」、「鷹の羽紋」、「木瓜紋」、「片喰紋」の5つの家紋のことを指します。
上記の五大紋(藤紋、桐紋、鷹の羽紋、木瓜紋、片喰紋)、に加えて、「蔦紋」、「茗荷紋」、「沢瀉紋」、「橘紋」、「柏紋」の5つを加えて十大紋と呼ばれています。
【鷹の羽紋:5大家紋その1(10大家紋その1) 】
鷹の羽をモチーフにしたものである。鷹の羽紋の種類には並び鷹の羽、違い鷹の羽などがある。江戸時代に武士の間で流行した家紋。
丸に違い鷹の羽・並び鷹の羽など約70種類ある。
【片喰紋:5大家紋その2(10大家紋その2)】
片喰紋(かたびら)は、カタバミをモチーフにしたた植物紋である。子孫繁栄を願って作られた家紋。
剣片喰・丸に片喰・片喰蝶など約120種類がある。
【木瓜紋:5大家紋その3(10大家紋その3)】
木瓜紋(もっこうもん)は、瓜の切り口や瓜自体をモチーフにしたものとする説、鳥の巣とする説など由来が諸説ある家紋。織田信長が使った織田木瓜紋もある。
剣片喰・丸に片喰・片喰蝶など約120種類ある。
【藤紋:5大家紋その4(10大家紋その4)】
藤紋は、藤の花、藤の葉をモチーフにした家紋です。源流には藤原家がある。現在では名前に「藤」のある苗字(佐藤、加藤、斉藤、伊藤など)で使われている家紋。
上がり藤・下がり藤・九条藤・六条藤・黒田藤巴など約130種類が存在する
【桐紋:5大家紋その5(10大家紋その5)】
桐の花や、桐の葉をモチーフにしたものである。菊紋と同様で皇室で使われる家紋である。豊臣秀吉が使った太閤紋(五七桐)も桐紋の家紋。
五三桐・五七桐・太閤桐など約150種類ある。
【蔦紋:10大家紋その6】
古来より文様して使われてきた蔦をモチーフにした家紋。戦国武将の松永久秀が使ったのが有名です。
藤堂蔦・鬼蔦・三河蔦など約80種類ある。
【茗荷紋:10大家紋その7】
縁起の良い植物とされる冥加(ミョウガ)をモチーフにした家紋。抱き茗荷、立ち茗荷などが有名で種類も豊富な家紋。
抱き茗荷・立ち茗荷など約60種類ある。
【沢瀉紋:10大家紋その8】
水辺に自生おり、夏に白くきれない花が咲く沢瀉(おもだか)という植物をモチーフにした家紋。毛利家や福島正則が使用した。
立ち沢瀉・水野沢瀉など約80種類ある。
【橘紋:10大家紋その9】
柑橘類の橘(たちばな)をモチーフにした家紋。葛城王が当時の天皇から与えられた「橘」という姓が使った家紋。薬師寺、小寺、井伊家が使用した。
丸に橘・薬師寺橘など約80種類ある。
【柏紋:10大家紋その10】
申請の木とされてた柏をモチーフにした家紋。柏の葉を司った家紋は神職家で使われていた。戦国武将島左近が使用した。
三つ柏・丸に三つ柏など約120種類ある。
ここに挙げた家紋は代表的なもので、本当にお家、お家の家紋が大変たくさんございます。一度調べてみてはいかがですか?
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