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ヴィンテージ着物 京都

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沖縄はもう梅雨入りしたというのに、京都はまだまだ寒暖差が激しい初春のような季節です。このまま今年の梅雨は、雨の多い梅雨らしい季節になりそうですね。

今回ご紹介する色打掛はお振袖をリメイクしたものです。お振袖から色打掛にするには、柄のつき方から違うので大変難しいです。

 

このお振袖は運良く背中にしっかり柄のあるもので、打掛をお召しになられた時にくる帯の膨らみのところに柄が出てきました。本来お振袖は帯結びの際に、背中に大きく帯を結ぶのであまり背中に柄をいれないのです。それと色打掛は本来、振袖のような掛下というお着物を着られてから、上に羽織られるので、お振袖よりも大きめとなっております、打掛にリメイクするには、縫いしろを出さなくてはなりません。

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いろいろな困難を乗り越え、あとは裏地とふきのお色です。本当に悩みましたが、朱赤や山吹色にすると普通っぽくなり過ぎるので、ヴィンテージ感を出すために、あえて紺色にしてみました。柄のなかにあるお色から1つ紫に近い紺色を選びました。

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これは大成功です。今までに無い感じに仕上がりました。少しシックな装いになります。

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色打掛の下は、ふきのお色と統一して茄子紺の掛下を入れて、小物にはヴィンテージ物の鶴の懐剣セットを合わせてみました。いかがでしょうか?

手書友禅のお振袖がこんな素敵な色打掛になりました。

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